ホンダとヤマハ発が自動二輪事業で協業検討を発表(全文1)経緯と狙いなど
協業を進めていく具体的な内容について(ヤマハ発動機の渡部氏)
渡部:皆さまこんにちは、ヤマハ発動機の渡部です。私からはヤマハ、ホンダ両社で協業を進めていく具体的な内容について説明をさせていただきます。 協業内容は3項目でございます。まず1つ目ですが、現在ホンダさんが国内で販売されている、50ccスクーターのタクトおよびジョルノの2機種に関して、これらのモデルをベースにヤマダ独自デザインの50ccスクーターをホンダさんの熊本製作所で生産をし、ヤハマにOEM供給をしていただくことを検討していきます。両社間では2017年の3月をめどに正式契約を交わし、2018年の生産、販売開始を目標としてプロジェクトを進めてまいります。 2つ目ですが、現在ホンダ、ヤハマの両社ではそれぞれベンリィ、ギアといった50ccのビジネススクーターを生産、販売をしております。これらは新聞配達や宅配など、まさに業務用に開発されたビジネススクーターでございます。今回これらの次期モデルを共同で、両社で共同開発をし、ホンダさんよりOEM供給をいただき、それをそれぞれのブランドで販売をしていくということについても検討をしてまいります。なお、このモデルにつきましては今後予想される法規制、変更のタイミングに合わせて市場投入をしていきたいというふうに検討しております。 最後に3つ目ですが、こちらは原付一種クラスの電動二輪車についてです。これまで両社は環境問題に対して独自に技術開発を行い、ご覧のようなモデルを市場投入してまいりました。しかしながら電動二輪車の普及には至っておりません。電動二輪車の最大の課題は、実は4つあります。1つは航続距離が短い、それと充電時間が長い、盗犯等の(※判別できず)、走行性能の問題、そして電動に関わるコスト。この4つが大きな課題でございます。 この課題の解決を目指した基盤づくりの協業を検討してまいります。今朝、新聞報道が少しあったんですが、少しこの電動のところの取り組みについてはちょっとニュアンスが少し違っているような感じがしました。基盤づくりの協業をまずは進めたいということで、今考えております。協業の成果につきましては同業他社、異業種にも広く提案することで電動化の普及に向けて取り組んでまいります。以上3項目について力を合わせて取り組んでいきたいというふうに考えております。 私たちは原付一種領域における協業生活を通じ、お客さまに身近な移動をより豊かなものにしていただきたいというふうに考えております。なにとぞご理解よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。 司会:青山さん、渡部さん、どうもありがとうございました。それではこのあと、これから質疑応答に移りたいと思います。ちょっと前のほう準備をいたしますので、今しばらくお待ちくださいませ。 後ほど、フォトセッションもございますので、まずは質疑ということで進めさせていただきます。ちょっと会場が細長くて今日は申し訳ございませんが、カメラの方、よろしくどうぞお願いいたします。 それでは青山さん、渡部さん、こちらのほうへお願いいたします。マイクの方、準備よろしいですか。ちょっと会場が長いので手を上げてください。よろしいですか、はい。それではこれからご質問をお受けしたいと思います。最初に御社名とお名前のほうを頂戴できればと思います。それではお願いをいたします。そちらの左手の2列目の男性の方ですね、はい。お願いいたします。 【連載】ホンダとヤマハ発が自動二輪事業で協業検討を発表 全文2へ続く