魔族と結婚!?逃げる新郎を「仕留めなきゃ」←言い方!!グイグイ系ご令嬢に侍女&読者ドン引き【作者に聞く】
「この度、人間と魔族が結婚します」の一文からスタートするこの漫画。嫁ぐ人間のご令嬢は、「やってやろうじゃないの魔族との結婚」とやる気満々!一方、迎え入れる魔族の領主は「人間と結婚なんて無理だよ!」と泣きっ面…。そんな心の内は隠して、2人は対面するのだが…。一体この結婚、どうなることやら? 【漫画】本編を読む 長きに渡って一切の交流を絶っていた2つの種族だったが、新王の即位を機に「ちょっと仲良くしてみようかな~」的な流れができて、その手始めに…と決まったのが今回の婚姻だった。白羽の矢が立ったのは、ちょっと気弱でやさしい魔族の領主・ライルと、グイグイ押しが強い人間のご令嬢・レノーラだった。最初の顔合わせ以来、レノーラ嬢を避けまくるライルとは反対に、なぜか執拗にライルを“仕留め”にかかるレノーラ嬢の姿が笑いを誘う。 本作を描いたのは、「趣味で細々とマイペースに創作活動しています」という二重いち実(@niju_2213)さん。2024年4月12日発売の「COMIC Be vol.124」(ふゅーじょんぷろだくと)で、読切作品「魔界で幸せ生活始めるまで」の原作を担当している。初の商業作品、しかも原作という立場での作品作りも初めてだった二重さんだが、「作画の山﨑と子先生のやさしくかわいらしい描写と、編集担当さんの励ましと支えでなんとかなりました!」と語る。そんな二重さんに今回の作品について話を聞いてみた。 ――「魔族に人間が嫁入りする話」に登場する2人のメインキャラについてより詳しく教えてください。 ライルはヘタレだけど素朴で誠実、レノーラは破天荒で真っ直ぐな性格のご令嬢です。そんなレノーラには隠された暗い過去がありましたが、実はライルも兄弟が多い末っ子で幼少期から父親に認められたいと強く思っているという裏設定がありました。作中ではライルの過去を深掘りできませんでしたが、2人が持つ過去の共通点が互いに向き合うキッカケとなります。 ――わぁ、裏設定…!!いいですね!教えてもらえるとワクワクします。ほかにもありますか? 主役2人ではないのですが、ライルの従者は仕事中は真面目だけど、実は根はチャラくて、レノーラの侍女には会って早々にちょっかいを出して鼻で笑われる…という謎設定がありました。 ――本作で二重さんが描いていて楽しかったシーンはどこですか? レノーラがあの手この手でライルに迫っていく場面ですね。猪突猛進なレノーラと疲弊していくライル。キャラクターたちの表情がコロコロ変わるシーンは描いていて楽しいです。 ライルを疲弊させるくらい強烈なレノーラのアプローチに対しては、読者も「ヒロインがあまりにも勇ましくて最高でした」「『射止めなきゃ』じゃなく『仕留めなきゃ』なのが最高すぎる」「仕留めなきゃってワードセンス…素敵です!笑ったw」と大反響だった。しかしそんな元気いっぱいのレノーラ嬢だが、嫁ぐ前に実家で受けていたひどい仕打ちが明かされるシーンも…!!ぜひその目で読んでほしい。 二重いち実さんは現在、長編漫画もSNSにて連載中。“男の娘”アイドル4人のアイドル活動と、それぞれの恋愛模様が描かれた「TRAP」は、胸キュン必至のBL漫画だ。二重さんいわく、「自分の好きなラブコメ要素をこれでもかと詰め込んでいます。ドタバタしてる様を見ていただければ!」とのこと。ぜひ時間があるときにじっくり読んでみよう! 取材協力:二重いち実(@niju_2213)