仏像・仏具の盗難相次ぐ 福島・田村地方、署が注意呼びかけ
福島県小野町の寺から仏像や仏具が盗まれていたことが15日、分かった。三春町や田村市でも同様の被害が確認されており、田村署は窃盗事件として捜査している。 小野町の寺から盗まれたのは仏像5体と掛け軸、半鐘。住職(33)によると、10月下旬に境内の除草作業をした際にはあったが、今月4日に訪れると台座に飾られていた仏像などがなくなっていたという。住職は「仏像を狙っているのか、銅など売買目的なのか分からない」と肩を落とす。 三春町教委によると、町内では仏像や仏具が盗まれる被害が5件確認されており、田村市の寺では真ちゅう製の釣り鐘や花入れなどの仏具が盗まれたという。住職が不在にすることもあることから、同署は防犯対策を講じるなど、注意するよう呼びかけている。
川俣や二本松も仏像盗難の被害
県内では小野、三春、田村の3市町のほか、川俣町や二本松市でも仏像が盗まれる被害があった。福島署川俣分庁舎によると、川俣町では10月中旬、お堂の管理者から「仏像が盗まれた」と届け出があり、関係者は警戒を強めている。
福島民友新聞社