子どもたちが狙われる!性加害の新たな手口 親も気づきにくいSNSを通じた「セクストーション」とは?
■我が子が被害にあったら?どうすればいいか
では親は我が子とどう向き合えばいいのだろうか。SNSなどでの子どもへの性暴力の被害相談に応じる「NPO法人ぱっぷす」に話を聞いた。 相談員によると、親はまず「気を付けて」という言葉をやめることが大切だという。心配になって「性的な写真を送らないように気を付けて」と言ってしまいがちだが、これらは被害者の自己責任を問う言葉。日本では「撮らせた、撮られた側が悪い」という風潮があり、子どもは「気を付けられなかった自分が悪い」というマインドになってしまう。さらに親も「こんなに言ってるのになぜ気を付けられなかったの?」と我が子を責めてしまうというケースが多発しているそうだ。 気を付けられなかったせいではなく、加害者の巧みな手口による犯罪なのだ。「画像を撮ってもいい?」と聞かれること自体が性暴力で、相談していいことなのだと伝える必要がある。 また、もし我が子から被害を打ち明けられたら、まずは褒めることが大切だという。性被害を打ち明けるのには勇気がいる。だからこそ温かく受け止め、褒めてあげてほしいと相談員は言う。「怒らないから正直に言って」と伝えて話をさせた後で、「なんでそんなことしたの!」と怒って子どもにトラウマを植え付けてはいけない。「あなたは悪くない」「法律はあなたを守るためにある」と伝えて、子どもを安心させてほしい。 子どもの性被害は決して他人事ではない。