背番号19は大台突破が確実? 中日、契約更改で大幅アップが期待される「5人」とは
プロ野球は本格的にオフシーズンに入り、各チームで契約更改が始まりつつある。今のところはほとんどが若手、2軍を中心にプレーした選手がサインしている状況。ここから12月にかけてどんどん主力級がやってくるだろう。 【動画】好投手の証!高橋宏斗がマダックス完封を成し遂げたシーン 大幅アップを勝ち取るのは誰なのか。本稿では中日での候補を5人挙げてみたい(文中の年俸は推定)。 ■高橋宏斗:大台突破が確実? まずは大幅アップが確実視される背番号19から。高卒4年目の22歳ながら、いまや日本を代表するスターターに成長を遂げた。 今季は開幕ローテこそ入れなかったが、4月末に1軍合流して以降は先発の軸として投げ続けた。特に7月は4試合32イニングを投げて自責点ゼロ。文句なしの月間MVPに輝いた。シーズン通算でも防御率1.38は球団新記録。自身初のタイトル獲得となった。 年俸6300万円から1億円の大台突破は確実で、倍増の1億2600万円前後の攻防となるか。 ■清水達也:キャリアハイの1年に 高卒7年目の清水はこれまで2年連続50試合登板を果たし、勝ちパターンの一角を担ってきた。突如制球を乱すのが玉に瑕だったが、今季はそれもほぼ皆無に。結果、チームトップタイの60試合に登板し、防御率1.40をマーク。高橋宏とともにプレミア12の侍ジャパンメンバーに選ばれている。 2021年から720万円→3200万円→5000万円と年俸がジャンプアップしており、今オフも数千万円単位の増額が期待される。 ■松山晋也:タイトル獲得で3倍増か その清水を差し置いてセットアッパーを担ったのが松山。育成からの支配下登録で衝撃を残したルーキーイヤーから、2年目はさらに進化を果たした。開幕戦こそ自責点が重なったが、以降は年間通して安定した投球を披露。リーグ最多タイの43ホールドポイントを記録した。 育成上がりのため年俸1750万円とベースが低く、3倍増の5000万円台あたりはいくのではないか。 ■細川成也:長打の希少性&主軸のポジション代で年俸増? 野手では細川の存在感が際立つ1年だった。何といっても類まれな長打力、そして頑丈さ。4番を打ち続けるだけの実力を示した。今季は球団14年ぶりの「2年連続20本塁打」にリーグ4位の打率.292と、数字面でもインパクトを残しており、来季はタイトル獲得も視野に入れたい。 長打を打てる希少性と、数少ない主軸を担える人材ということで、年俸4500万円から倍増近くのアップが見込まれる。 ■福永裕基:「倍々ゲーム」は今季も? 細川と3番・4番を組む機会が多かった福永も大幅アップが期待される。 2年目の今季は交流戦前後からスタメンの機会をつかむと、硬軟織り交ぜた打撃と複数ポジションを守る器用さから、チームに欠かせないピースに。規定打席未満ながら打率3割をクリアし、シーズン100安打も突破した。 来季は再び二塁を守ると目され、期待料込みでの年俸アップがありそう。720万円→1440万円ときて、次は2880万円と「倍々ゲーム」が続くか。 [文:尾張はじめ]