【米大統領選】ハリス氏“議事堂襲撃事件”の地で演説 トランプ氏…コメディアンの差別的な発言で“火消し”奔走
日テレNEWS NNN
この先4年の大国の舵取りはどうなるのか。アメリカ大統領選挙が「最後の1週間」に突入しています。勝つのはどちらになるのか。ハリス陣営、トランプ陣営とも最後の追い込みをかけています。 ◇ 29日、アメリカの首都・ワシントンに集まった、人、人、人…。 福井桜子記者 「外には長蛇の列ができていますが、会場内にはすでに大勢の人が詰めかけ盛り上がりをみせています」
人々が待ちかねた「本日の主役」は… アナウンス 「アメリカ副大統領、カマラ・ハリスの登場です!」 選挙戦が「最後の1週間」に突入する中、会場に選んだのは「特別な場所」。 民主党候補 ハリス副大統領(ワシントン、29日) 「トランプは約4年前にこの場所で、議事堂へ武装した暴徒を送り込んだ。自由で公正な選挙で示された人々の意思を覆すためにだ。自身が負けたと知っていたのに」 ◇ トランプ大統領(当時)2021年1月 「議会に向かって歩こう!」
2021年、選挙での敗北を認めず、集まった支持者を前に議事堂に向かうようあおったトランプ氏。その後、暴徒が議事堂を襲撃し死者が出ました。 ◇ あえて同じ場所で演説し、有権者に事件を思い起こさせる狙いのハリス氏。徹底して、トランプ氏との違いを強調しました。会場の外には… 増田理紗記者 「会場の中に入れなかった大勢の支持者が、会場の外でハリス氏の演説に聴き入っています」 直前まで支持率が拮抗(きっこう)する異例の選挙戦。 ◇ 一方のトランプ氏は同じ日、勝敗を左右する激戦州のペンシルベニア州で集会。ところが… 末岡寛雄記者 「これからトランプ氏の集会が行われるのですが、周辺ではプエルトリコの人が旗を持って抗議活動を行っています」 彼らが怒っているのは27日にトランプ氏の集会で登壇したコメディアンの次の発言です。
コメディアン トニー・ヒンチクリフ氏 「文字通り海の真ん中に浮かぶ『ごみの島』があるんだ。そう、プエルトリコって言ったっけ」 アメリカの自治領であるプエルトリコについて、差別的な発言を行ったのです。 プエルトリコ系有権者 「(発言は)狂気じみてます。今もショックです」 プエルトリコ系有権者 「間違いなくトランプ氏が票を失うでしょう」
投票を目前に控えた中での逆風に、トランプ氏も火消しに追われました。 共和党候補 トランプ前大統領 「ラテン系、プエルトリコ系コミュニティーをこれほど愛しているのは私以外にいない」 現地の中南米系有権者の半数がプエルトリコ系で、選挙への影響が注目されています。