50代が憧れる「ロンドンのおしゃれな家」素敵なインテリア
アートのコレクションを背に庭を眺めながら、花を飾る。仕事と趣味が交錯する、至福の時
リビングの庭側の窓のそばで、花を生けるトリシア。ブルーのワンピースはマリアのショップ「ムキムー」で見つけたもの。壁に飾ったアートは有名作家の作品から無名まで、とにかく好きなものを集めて。右上のターコイズ、そして中央のグリーンとフューシャピンクの絵画は大好きな画家、ハワード・ホジキンの作。モジュラー式のソファはMDF イタリアで見つけ、自作のファブリックでカバー。
グリーンとブルーのハーモニーが象徴的なコーナーでは、キャンドルもグリーン。絵画はマーリン・エバンスの『Two figures』(1952年)。
1980年以来最新刊『Out of the blue』まで、本は21冊も出している。花は「デザイナーズギルド」旗艦店のサプライヤーでもある、ジュリエット・グレイブズから。
2階から見下ろした庭。木々の緑が、室内の色合いと呼応する。庭は彼女が大好きなガーデン・デザイナー、アーヌ・メナードが手がけた。
ヴィンテージ、特にミッドセンチュリーの家具には目がない。キャビネットはハンスJ. ウェグナー(1950年代)、椅子はカイ・クリスチャンセン(1960年代)。いずれもデンマークを代表するデザイナー。ただし北欧だけにこだわらず、テーブルはイタリアで。
Tricia Guild(トリシア・ギルド) 「デザイナーズギルド」ファウンダー&クリエイティブディレクター。1970年にロンドンでオリジナルテキスタイルのブランド「デザイナーズギルド」を設立。翌年にはロンドン・チェルシー地区に旗艦店を開き、50年余りの間に壁紙や家具、ベッドリネン、テーブルウエアにわたるトータルインテリアブランドに成長させた。 撮影/ James Merrell 取材・原文/ Minako Norimatsu ※エクラ2024年12月号掲載