排気量が違うだけじゃない!? カワサキ・ニンジャ「ZX-4RR」と「ZX25-RR」スーパースポーツバイクの“兄弟車”はどう違う? 【ライバルをスペック比較】
アンダー400ccで唯一の4気筒スーパースポーツをスペック比較
モーターサイクルショー2023のカワサキブースで出展されてから、高い注目を集めていた「Ninja ZX-4RR」。 【画像】4気筒の軽量スーパースポーツ!カワサキ「ZX-4RR」「ZX-25RR」の“ふたつのニンジャ”を写真で見る(30枚) 車体の基本設計などは、2020年に発売された250㏄モデル「ZX-25R」をベースに開発されたこともあり、車格などはほぼ同程度の作りになっています。
Ninja ZX-4RR最大の特徴は、このモデルだけに搭載されている水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジンで、最高出力は77ps、ラムエア加圧時には80psを発生するハイパワーです。 ラムエアは密度の高い空気を取り入れる技術で、走行風を直接エアクリーナーボックスへ導くことにより、通常より2倍の圧力で空気を取り入れることが可能です。 400㏄で80㎰はリッター当たり200㎰の計算になるので、市販車のなかでは相当なパワーといえるでしょう。 対してNinja ZX-25Rですが、249㏄水冷4ストローク並列4気筒からは最高出力48㎰、ラムエア加圧時には49psとNinja ZX-4RRほどではないですが、同クラスのライバルと比較しても10%以上ハイパワーです。 車両重量に関しては、Ninja ZX-25Rが184kgに対して、Ninja ZX-4RRが189kgの5kgしか変わらないこともあり、パワーウエイトレシオからみてもNinja ZX-4RRの加速感は相当なものだと考えられます。
またNinja ZX-25Rのエンジンの魅力は、ライバルにはない、現在国内メーカーで製造している250ccクラスでは唯一の並列4気筒エンジンを搭載していることです。 スムーズに高回転まで回るエンジンの最高出力回転数は15500rpmで、レッドゾーンは17500rpmと超高回転型といえるでしょう。 同様にNinja ZX-4RRも高回転型で、ピークパワーの回転数は14500rpmのため、回す楽しさはどちらも健在といえます。 寸法に関してはNinja ZX-25Rでは全長1990mm、全幅750mm、全高1110mmで、Ninja ZX-4RRでは全幅のみ15㎜ワイドな765㎜にとどまっています。