中国テンセント、自社株買いを2倍以上に拡大へ-売上高は予想下回る
(ブルームバーグ): 中国のインターネット企業最大手、テンセント・ホールディングス(騰訊)は2024年の自社株買いを2倍以上に増やし、少なくとも128億米ドル(約1兆9400億円)にする計画だ。中国の経済成長が減速する中、事業拡大の勢い鈍化に対する投資家の懸念に応える狙いがある。
競合するアリババグループやJDドットコム(京東)なども配当や自社株買いを増やしている。中国の経済成長に寄与してきた企業が成熟期を迎えた兆候と言える。
テンセントが20日発表した昨年10-12月(第4四半期)の売上高は前年同期比7%増と、市場予想を下回った。特に中国国内のゲーム事業が失望を誘う結果に終わった。
中国のインターネット市場は世界最大規模を誇るが、テンセントの業績は同市場の成長軌道に疑問を投げ掛ける。数年に及ぶ当局の規制や経済的混乱から、この市場はまだ完全に立ち直っていない。
第4四半期の売上高は1552億元(約3兆2700億円)。市場予想平均は1574億元だった。純利益は270億元。市場予想は333億元。
テンセントは20日、今年の自社株買いを1000億香港ドル(128億米ドル)以上に拡大するとし、年間配当については42%増やす方針を示した。
原題:Tencent Doubles Buybacks to Over $12.8 Billion as Sales Miss (2)(抜粋)
--取材協力:Jane Zhang、Debby Wu、Henry Ren.
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Zheping Huang