鳥貴族バイト店員の「一言」に超感動した…中国の外食チェーン社長80人が大挙して日本の居酒屋を視察したワケ
■学ぶ意欲が高い中国の若手経営者たち 実は今回ツアーに参加した遼寧省大連の飲食チェーンのCEOが、筆者の友人でもある日本在住のガチ中華店オーナーと知り合いだった。「彼とは同郷で、北京で開催された中国の飲食チェーン関係者を集めたセミナーで何度か会ったことがある」と、その友人は語った。 筆者の友人であるそのオーナーは、雲南料理の米線(ライスヌードル)や蒸気石鍋料理などをいち早く日本に持ち込んだ牟明輝(む・めいき)氏である。「ムーさんの蒸鍋館」「食彩雲南」、ムスリム向けのハラール料理を出す「ハラールキッチン」など、中国の新しい外食トレンドを踏まえた斬新な店を、東京を中心に次々と開店している人物だ。 牟氏は日本のチェーンストアのセミナーにも何度も参加しており、その学ぶ意欲の高さには以前から感心させられていた。今回のセミナーで来日した、牟氏と同世代の中国本土チェーンのCEOたちも、そうした姿勢は共通していたと実感する。 ---------- 中村 正人(なかむら・まさと) ジャーナリスト 編集者。中国語圏から来日した人たちが供する本場の「ガチ中華」を愛好するSNSコミュニティ「東京ディープチャイナ」を運営。『攻略!東京ディープチャイナ』(産学社)、『間違いだらけの日本のインバウンド』(扶桑社新書)など。 ----------
ジャーナリスト 中村 正人