「なにこれ最高」99歳の女将が用意した朝食に驚きの声 思いもよらないおかず 「温もり」に旅行者感動
「派手ではない朝食かもしれませんが…」奥深い味に驚き
投稿の朝食は東北町の八甲温泉旅館で出されたものでした。 創業は半世紀以上で、1泊2食付4500円と破格ながら随所にホスピタリティーを感じたという宿です。 改めて食事の印象を聞くと、「100歳間近の女将さんが用意していただいたということもあり、味以前に歴史の重みのようなものを感じました。決して派手ではない朝食かもしれませんが、女将さんの温もりがしっかりと詰まった『味』だけでは伝えきれないおいしさがありました。また、朝食に筋子が出てきたのは驚きました。青森(特に八戸周辺)では普通に朝食に出てくるというコメントもあり、ここでも文化的な興味深さを感じました」とのこと。 ほかにも「何より100歳間近の女将さんの笑顔がすてきでした。『おいしかったです。ごちそうさまです!』と言った時も、チェックアウト時に『とてもゆっくりできました。ぜひお元気で末永く続けてくださいね』と言った時も、物静かではありますが、一言『ありがとう』と言ってくださった時の女将さんの優しい笑顔が今でも忘れられず、また絶対に行きたいと思わせてくれました。また、若女将さんは部屋に案内してくださった際に『青森の朝晩は寒いので...』と言って、掛け布団を二重に敷いて寝られるように用意してくださいました」と、心に残る場面があったそうです。 旅に何を求めるかは、人それぞれです。目的や人数によっても違います。「個人的な旅の醍醐(だいご)味としては、その地域だからこそ感じられる文化や人の温もり、そしてそれらのものから感じ取れるその地域の『色』のようなものを自分なりに発見・解釈できた時に喜びを感じることかなと思っています。47都道府県で『色』が違うのはもちろんですが、もっと小さな単位(市町村や集落等)での『色』の違いにも今後は敏感になれたらと思っています」とnomugi-松本産の旅人-さん。
投稿に反響 実感したのは「青森県民の温かさと素直さ」
青森では行く先々で、地元の人との出会いがあり、ハッとさせられることがありました。「コンビニ店員さんの元気の良いあいさつ、自転車でもすれ違い時にあいさつをしてくれる小学生...青森すごいな...」。よそ者であっても快く受け入れてくれる地方の魅力に引きつけられたそうです。 「景色や料理などは一見素朴ですが、その中でも温かさを感じる経験が多くありました。旅館の女将さんはじめ、初対面ながらも地元の方や街の飲食店や温泉施設、スーパーなどの方に『どこから来たの?』『ここもオススメだよ』と気さくに話しかけていただき、普段首都圏ではなかなか味わえない温もりやその距離感を感じられました」 投稿は大きな反響を呼び、“いいね!”は8.8万件を超えています。 「率直な感想として『驚いた』という感情が強いです。しかしながら、いろいろな方がくださったコメントを読むと、温もりを感じるような人付き合いが希薄な現代社会で、今回のような素朴で温かいやり取りを求めている、『癒やし』と感じてくださっている人が多いんだなと感じました。また、後の弘前を歩いた際の投稿では、地元の方から『そこは昔○○だったんだよ』『○○も素敵だから今度行ってみてください』などの意見を多くいただき、青森県民の地元愛の強さも感じることができました。『青森に来てくれてありがとうございます』『地元の紹介をしてくれてありがとうございます』という意見も多く、改めてこんな私の投稿に対して『ありがとうございます』と言っていただける青森県民の温かさと素直さを感じました」と感慨を込めて結びました。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム