【長崎】九州新幹線西九州ルート全線フル規格実現へ 気運高めるシンポジウム開催
NCC長崎文化放送
乗り換えのいらない西九州新幹線を目指します。九州新幹線西九州ルートの全線フル規格実現に向けたシンポジウムが長崎市で開かれました。 【写真】九州新幹線西九州ルート全線フル規格実現へ 気運高めるシンポジウム開催
「九州新幹線西九州ルート整備促進シンポジウム」には、大石知事や、長崎と佐賀の沿線自治体の関係者ら約1000人が出席しました。 JR九州の松下琢磨常務は、2011年に全線開業した九州新幹線鹿児島ルートを例に、熊本や鹿児島と関西方面の交流人口が大幅に拡大したと強調しました。 JR九州・松下琢磨常務: 「全国の新幹線のネットワークにつながっていくこと、こちらが交流人口の拡大に寄与していくと考えますし、これは西九州、九州のみならず、日本全体の浮揚につながっていくことだというふうに我々も考えているところでございます。やはり、全線フル規格で、そして佐賀駅を通るルートで整備をしていくということがやはりご利用のお客様にとって最も便利なことではないかと私たちは考えております。南を通るルートになりますと、新鳥栖駅(佐賀)から筑後船小屋駅(福岡)まで各駅停車で13分ほど余計に時間がかかっていくということになります。運賃が高くなっていくということが想定されるわけでございます」 今年3月、東京と金沢を結んでいた北陸新幹線が福井県の敦賀駅まで延伸しました。福井県でまちづくりを行う「まちづくり福井」の松尾大輔社長は、開業による経済効果を最大化するには、魅力あるまちづくりが重要と話しました。 まちづくり福井・松尾大輔社長: 「まずしっかりと人が行きたいと思う目的地であるということ。あくまで新幹線は手段でしかなくて、しっかり目的地というものを自分の足で、自分の力でつくっていかなければ、いかに新幹線が来たとしても未来はない」 長崎国際観光コンベンション協会の村木昭一郎会長は、「新幹線に頼らず地域の可能性や魅力をつくっていくことが大切と自覚し、観光開発を進めていかなければならない」と述べました。
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