養護老人ホームで女性死亡…殺人で捜査 頭部に“不自然なケガ” 施設に侵入「形跡」なし 群馬・藤岡市
日テレNEWS NNN
9日朝早く、群馬・藤岡市の養護老人ホームで87歳の入所者の女性が頭から血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。当時、施設に第三者が侵入した形跡はなく、警察は、入所者による犯行の可能性も視野に、殺人事件として捜査しています。 ◇ 群馬・藤岡市、10日午後10時ごろ… 大町怜央キャスター 「木に囲まれていて、夜になると真っ暗なんですが、現場となった養護老人ホームの明かりはついています。ただこの時間になって、入り口から人が出入りするという様子はありません」 群馬・藤岡市の養護老人ホームで発生した“殺人事件”。この施設に入所する新井竹子さん(87)が死亡しました。きっかけは、搬送先の病院から警察に入った、「老人ホームに入所中の女性が救急搬送。ケガの状態が不自然」という1本の通報です。
現場となったのは、養護老人ホーム「藤野園」。最寄りの群馬藤岡駅から4キロほど離れた、田んぼが広がるのどかな地域です。ただ近所に住む人は、9日から“異変”を感じたといいます。 近所の住民 「(きのう)夕方4時半くらいとかに、1台パトカー見て、けさも1台見た」 ──パトカーはよく通る? 近所の住民 「そんなには通らない。続けて2日見たのは珍しい。高齢者が多くて若い方いないので、事件が起きるとか、もめ事は目にしない。ちょっと怖い」
警察によると、9日午前5時ごろ、入所する部屋の向かいにあるトイレの前で、あおむけの状態で頭から血を流して倒れていたという新井さん。巡回中の職員が発見し、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。司法解剖の結果、新井さんの死因は強い衝撃をうけたことによる、外傷性ショックだということです。 施設には20~30人が入居していて、当時、勤務していたのは、新井さんを発見した職員ひとりでした。
近所の住民 「入るのに、割と人気があったらしくて、なかなか入れないって聞いたことある。桜が咲いているころに、外でおばあちゃんたちが、職員と花見していたところを見た。そういうこと(事件)がある感じには見えなかった」 “事件が起こるような場所には見えなかった”という施設─。 新井さんは、約2年前に入所し、過去にトラブルはなかったということです。凶器については分かっていませんが、当時、第三者が施設に侵入した形跡がないことなどから、警察は入所者による犯行の可能性も視野に捜査しています。 (9月10日放送『news zero』より)