米西部ネバダ州ラスベガスのトランプ・ホテル・ラスベガスの外で１日朝、米電気自動車（ＥＶ）大手テスラのサイバートラックが爆発して炎上、車内から１人の遺体が発見されたほか、少なくとも７人が負傷した。ソーシャルメディアに投稿された動画の一コマ（２０２５年　ロイター）

［１日　ロイター］ - 米西部ネバダ州ラスベガスのトランプ・ホテル・ラスベガスの外で１日朝、米電気自動車（ＥＶ）大手テスラのサイバートラックが爆発して炎上、車内から１人の遺体が発見されたほか、少なくとも７人が負傷した。連邦捜査局（ＦＢＩ）も捜査に参加していると表明した。 数時間前には南部ルイジアナ州ニューオリンズの中心部でピックアップトラックが群衆に突っ込み１５人が死亡した。 ラスベガス警察によると、２０２４年モデルのサイバートラックが現地時間午前８時４０分（日本時間２日午前１時４０分）にホテルの車寄せに停車。その後、爆発、炎上した。社内から１人の遺体が発見され、爆発で７人が軽傷を負った。爆発したサイバートラックは、ニューオーリンズで使われた車両とともにカーシェア会社Ｔｕｒｏで借りられたという。 負傷者のうち２人が病院に搬送された。トランプ・ホテルは退避措置を取り、滞在客の大半が別のホテルに移った。 現場のホテルはトランプ次期大統領の一族企業トランプ・オーガニゼーションが運営する。テスラは、トランプ氏の有力支持者で次期政権の要職に就くイーロン・マスク氏の会社。 ラスベガス警察は午後の会見で「サイバートラック、トランプホテル。答えを出すべき問題がたくさんある」と述べた。 ＦＢＩ幹部は、爆発がテロ行為だったのかは不明だとした上で、それを究明するため捜査していると述べた。サイバートラックはコロラド州で借りられたもので、運転手を特定したがまだ公表できる段階にないとした。 マスク氏は、爆発はサイバートラック自体とは無関係だと述べた。Ｘで「爆発は、レンタルしたサイバートラックの荷台に積まれた非常に大きな花火および／または爆弾によって引き起こされたものであり、車両自体とは無関係であることを確認する」とし、爆発が起きた当時、全車両の遠隔データ収集・分析で異常はなかったと説明した。 トランプ・オーガニゼーションのエクゼクティブバイスプレジデントでトランプ氏の息子のエリック氏は「本日未明、トランプ・ラスベガスの車寄せで電気自動車の火災が発生した」とＸに投稿した。 運輸安全委員会（ＮＴＳＢ）は２０２４年、カリフォルニア州の高速道路で起きたテスラ製電気セミトラックの衝突と火災について調査を開始した。 自動車の専門家によれば、ＥＶの火災は内燃機関型自動車とは燃え方が異なり、長引くことが多く、消火も困難だという。