【ONE】ステロイド猛烈批判のマイキー・ムスメシ、研ぎ澄まされた肉体で、急遽の対戦相手変更にも72時間で3階級減量に挑むも、あと1ポンドで「体が止まって」計量パスできず。王座剥奪、試合中止に悲痛なメッセージ「全力を尽くしたのに……」
2024年9月6日(日本時間7日)に米国コロラド州デンバーで開催される『ONE 168: Denver』(U-NEXT配信)に出場予定だったフライ級サブミッション・グラップリング世界王者のマイキー・ムスメシ(米国)が、急な対戦相手変更と階級変更に計量ミス、王座剥奪に悲痛なメッセージを投稿。試合は中止となった。 【写真】6日の実際計量時のマイキー・ムスメシ 当初、「ONE世界ライト級サブミッショングラップリング選手権試合」として「ライト級王者」のケイド・ルオトロ(米国)に、「フライ級王者」のマイキー・ムスメシ(米国)挑戦するW王者対決が組まれていたが、ケイドが負傷欠場。 試合2日前にケイドの代わりに、ムンジアル2024黒帯ルースター級優勝のベベット・オリヴェイラ(ブラジル/GFチーム)が対戦相手となったが、当初の「ONEライト級」(※77.1kg)から急遽「ONEフライ級」(※61.2kg)の王座戦に変更。 マイキーもそれを承諾したものの、最大15.9kgの減量(※青木真也戦のときは69.85kgで計量)と水抜き禁止のハイドレーションテストをパスできず、不憫にも王座剥奪となっていた。その後、ベベットとのキャッチウェイト戦で交渉中だったが、ムスメシは試合出来ず。下記の投稿を発表し、約72時間での減量が「無理があった。今日、136ポンドになったとき、体と水分補給が止まってしまった」と報告した。 6月大会の試合後には、ステロイドを使う「ジューサー」を猛烈批判。ドーピングに対抗するために、1日12時間のドリルを行うなど身体を研ぎ澄ましてきたが、3階級上のライト級でのチャンピオン対決に臨むために身体作りをしてきたムスメシの身体も、急激な減量に悲鳴を上げた。 ◆ムスメシ「力を尽くしたのに申し訳ない」 「mikeymusumeci おそらく柔術人生で最悪の一日だった。デンバー開催の『ONE168』に出場したかったのに、僕を見に来てくれていたファンに申し訳なくて、彼らを失望させてしまった。 約72時間でチャンピオンシップの135ポンド級に挑んだが、ケイド戦の準備の後の急な試合(変更)で無理があった。今日、136ポンドになったとき、体と水分補給が止まってしまった。今日、ベルトを失い、ファンを失望させ、対戦相手のベベットに謝りたい。全力を尽くしたのに、みんなに申し訳ない。でも、神様はすべてのことに理由があるんだ。本当に申し訳ない」
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