「くだらない質問に答えることが苦痛」「時間のムダ」と批判殺到…医師が指摘「ストレスチェック義務化は効果薄」
本来は労務問題
中嶋氏はストレスチェック義務化による弊害を以下のように指摘する。 「ストレスの原因は本来、長時間労働やパワハラ、セクハラなどの職場環境の影響が大きいはずです。しかし近年は、労務問題というよりも個人のメンタルヘルスの問題として、限定的に扱う傾向が強くなっています。 なぜなら、ストレスチェックで高ストレス判定が出ると、上司から『お前、病院行ってこい。調子が良くなるまで休め』などと言われる人もいる。本人が休んでくれれば、本人の健康問題になり、会社側も労務問題にならずに済むということが背景にあるのです」 後編記事『「仕事を休みたいので診断書をください」「朝、会社に行くのがつらい」で休めてしまう…《うつ病休職者》の大多数は深刻ではなかった、という「衝撃すぎる実態」』に続く。
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