「誰かが助けてくれる」トライネン9回満塁で降板もブルペンは「結束強い」山本は「完璧なスタート」
◇ワールドシリーズ第2戦 ドジャース4ー2ヤンキース(2024年10月26日 ロサンゼルス) ドジャースは26日(日本時間27日)、本拠でのヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に連勝。先発した山本由伸投手(26)が6回1/3を1安打1失点と好投すると、3本塁打が飛び出し快勝した。 4-1の9回に4番手で登板したトライネンは先頭・ソトに右前打を許すと、続くジャッジは空振り三振に仕留めたものの次打者・スタントンに左前適時打を許し、2点差。さらにチザムに右前打、リゾに死球を与えるなどし、2死満塁で左打者・ウェルズを迎えたところで、降板。左腕ベシアに後を託した。そのベシアが1球で代打・トレビノを中飛に仕留め、勝利を掴んだ。 試合後、トライネンは「スタントンのゴロが三塁ベースに当たって不運でしたが、ピンチの場面を最小限に抑えようとした」と振り返り「ジャズ(チザム)相手にファウルで粘られて…。でも大事なことは勝つ方法を見つけること。今夜も含めて、それが一番素晴らしいこと。そしてチーム全体の尽力を見ることができて最高でした」とチームとして勝てたとうなずいた。 ピンチの場面は「確かに大変な場面でしたが、私はこのゲームを神のためにプレーしていて、だからプレッシャーはありません。むしろ平和な気持ちです。キャリアの中でいろいろな経験をして、難しい状況もたくさん乗り越えてきましたが、神のためにプレーするときには平安であるんです。だから一番大切なのは、自分の心を保ち、チームのために投げることです」と心の持ちようを語った。 そして、後を継いだベシアに「あの場面でも彼を信頼していました。彼はこの1年で素晴らしい活躍をしてきましたし、ポストシーズンも地区シリーズでのトラブル(けいれんによる負傷降板)の後、またこうして戻ってきた、今日もまた重要な場面で完璧な仕事をしてくれました」と感謝した。 また、ブルペン陣について「今日のように私が役割を最後まで果たせなかった時でも、他の誰かが助けてくれる。これまでにも何度もそうしてきたので、私たちは信頼し合っており、結束の強いユニットです」と胸を張った。 先発で好投した山本に関しては「うちにはワールドシリーズで戦うには先発投手が足りないと言われていましたが、昨夜のジャック・フラーティ、今夜の山本のワールドシリーズ初勝利と、どちらも本当に素晴らしいパフォーマンスでした。このシリーズで成功を収めるための大きなチャンスを与えてくれました。完璧なスタートでした」と最大級の賛辞を贈った。 ただ、左肩を負傷した大谷に話題が及ぶと「まだ何もわかりませんが、きっと大丈夫でしょう。実際には何もわからないんですが、みんな飛行機に乗り込む準備をしている最中なので。皆さんには今後もっと詳しい情報が提供されると思います。彼の無事を祈って、彼がプレーを続けられるように願っています」と心配しつつも軽症を願った。