角田裕毅、F1スペインGPは為す術なく19位がやっと「うまくいかなかった理由を理解すべく、全てを分析しなきゃいけない」
RBの角田裕毅は、F1スペインGPの決勝レースを19位でフィニッシュ。ペースが上がらないばかりか、ピットレーンでの速度違反でペナルティを取られるなど、まさに散々なレースとなってしまった。 【動画】角田裕毅が、ワルモノふたりに狙われた!? 今季は比較的安定してポイント争いを繰り広げてきた角田。しかしスペインGPでは、大苦戦を強いられることになってしまった。予選では17番手が精一杯。決勝でもペースが上がらず、次々とライバルにオーバーテイクを許し、3回のピットストップも要して19位でのフィニッシュとなった。 今回RBはアップデートパッケージを投入したが、それが功を奏することなく、まさに為す術なく週末が終わってしまった。 「厳しいレースで、苦戦してしまいました」 そう角田はプレスリリースにコメントを寄せた。 「マシンのハンドリングは確かに簡単ではなく、いつものように快適に感じることができなかったんです。何かがうまく行っていなかったので、その理由を理解すべく、起きたことを全て分析して、オーストリアで強くなって戻ってきます」 角田は、そう言葉少なだった。 またテクニカルディレクターのジョディ・エジントンも、角田のレースについてこう説明した。 「ユウキはマシンのバランスに満足できていなかった」 エジントンはそう言う。 「スタッフはツールやフラップの調整などでこれを改善しようと懸命に努力したが、それでも難しかった。パルクフェルメから戻ってきたマシンをよく検証し、何か明らかな問題がないかを確認する必要がある」 「今回の期待や、今季ここまでのパフォーマンスレベルに比べて、パフォーマンスが低かった理由を詳細に理解すべく、多くの分析を完了しなければならない。そこで学習したモノを、オーストリアに向けた準備に応用するのだ」 またチーム代表のローレン・メキーズも、今回の”失敗”について次のように語った。 「積極的な開発戦略の一環として、ファクトリーの全員が懸命に設計と製造に取り組んできたアップデートに、大きな期待を抱いてここにやってきた」 「しかし残念ながら、フリー走行開始直後から、全てのセッションでペースが足りなかった」 「我々にとって悪い週末であったことは否定できない。(ライバルとの)差が非常に小さかったものの、競争力がなかったという事実について、言い訳をするつもりもない」 メキーズ代表は、苦戦の中でも様々なデータを採ることができたと語る。そして今回の結果を受け、次のオーストリアですぐに反撃に出られるようにするのが大切だと語った。 「良い点を見ると、できるだけ多くのデータを手にするために、2台のマシンで多くのテストを行なった。我々のチーム全体は今、次のレッドブルリンクでコース上に戻るまでの僅かな期日で進歩を遂げるため、厳しい試練に直面している」 「シーズンは非常に長い。厳しい週末が訪れることも間違いなくある。我々は今回のことを忘れて落ち込むのではなく、前を向いて数日後のオーストリアですぐに反撃できるようにすることに集中せねばならない」
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