「お前を倒してやる!」中国テニス女子が試合中に浴びせられた“人種差別ヤジ”に声を荒げて猛反撃!「殺気がヤバい」「誇るべき振る舞いだ」と母国喝采
現地9月2日、テニス四大大会「全米オープン」の女子シングルス4回戦が行なわれ、パリ五輪金メダルのジェン・チンウェン(世界ランキング7位/中国)がドナ・ベキッチ(同21位/クロアチア)と対戦。7―6、4―6、6―2のセットカウント2対1で勝利を挙げ、ベスト8進出を果たした。 【動画】「お前を倒してやる!」ジェン・チンウェンが卑劣なヤジに怒り心頭! その試合中、ジェンが怒りを露わにする場面があったと中国メディア『捜狐体育』が伝えている。第2セットの第3ゲームでポイントを獲ったあと、ジェンはスタンド上部に目をやって睨みつけ、「お前を倒してやる!」と英語でまくし立てたという。 どうやら心無い観客から“黄色いバナナ”という卑劣な野次を飛ばされたようで、中国のウェイボー上ですぐさま音声動画が拡散してトレンドワード入り。ジェンはそれに即呼応した格好で、毅然とした態度をとった彼女に対して「さすがは若き女王だ!」「殺気がヤバい」「誇るべき振る舞いだよ」など、続々と賛辞が寄せられた。 試合は午前2時15分に終了する激闘で、全米オープン史上もっとも遅いフィニッシュタイムとなった。その影響もあって、ジェンは睡眠不足で練習も思うようにできないまま翌日の準々決勝に臨み、アリーナ・サバレンカ(世界ランキング2位/ベラルーシ)に1-6、2-6のストレート負け。21歳新鋭のグランドスラム初制覇はまたしてもお預けとなった。 構成●THE DIGEST編集部