“100万ユーロ”の移籍からキャリア激変 最悪のスタート切った仏の名門リヨンを救った197cmの超大型DFに熱視線
リヨンの復活劇に貢献
今季当初は全くの無名と言ってよかったかもしれない。僅か100万ユーロでイングランドからやってきた大型DFは、フランスの名門リヨンで最終ラインの番人となった。 今季大きく評価を上げたのは、リヨンDFジェイク・オブライエンだ。 21歳のオブライエンは197cmのサイズを誇る大型のセンターバックで、昨夏にクリスタル・パレスから100万ユーロの移籍金でリヨンに加入。この時点では無名に近い存在で、クリスタル・パレスのトップチームでも公式戦をプレイしたことはなかった。 それがリヨンでは第7節と早い段階からスタメンに定着し、リーグ戦27試合に出場。自慢の高さも活かし、4ゴールと得点部分でも貢献した。今季のリヨンは開幕から連敗続きという最悪なスタートを切ったが、最終的には6位でフィニッシュ。その復活劇にオブライエンも大きく貢献したのだ。 『Get French Football News』にて、オブライエンもフランス挑戦が上手くいったことを喜んでいる。 「(加入当初は)いつかチャンスをもらえるだろうとは思っていた。それまでに数試合かかったけど、チーム最初のゲームからサポーターに実力を見せられたと思う。それ以来、振り返ることはなかったね。とても充実したシーズンだったし、このチャンスをもらえたことに感謝している」 「アイルランド人選手のほとんどはイングランド以外でプレイしようとしないと思う。メディアでもイングランドのことばかりが取り上げられているからね。でも僕はオープンマインドな人間だし、リヨンは欧州でも大きな歴史を持つクラブだったからね。ここでプレイしてみようと思ったんだ。うまくいったと思うよ」 当初150万ユーロだった市場価値は900万ユーロまで上昇し、アイルランド代表にも招集されるようになった。100万ユーロでの移籍からここまでキャリア激変となる若手も珍しく、リヨンにとっても大成功の補強だった。
構成/ザ・ワールド編集部