日本カナダ修好95周年を記念し「やまびこ:日加修好95周年記念 野辺地ジョージ写真展」が開催
カナダ大使館は、カナダと日本の修好95周年を記念して、「やまびこ:日加修好95周年記念 野辺地ジョージ写真展」を開催する。 【写真】家族でよく訪れた日本の旅の思い出 * * * * * * * ◆日本とカナダにルーツを持つ、野辺地ジョージの作品展 写真家の野辺地ジョージ氏は、1980年にカナダのアルバータ州政府東京事務所勤務のアイバン・バムステッドと、北海道出身の野辺地すみれとの間に生まれた。幼少期を東京で過ごし、その後バンクーバーに移住。ブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、複数の大手グローバル銀行で株式トレーダーとして勤務する。 2014年にニューヨークで開催された野外写真フェスティバル「Photoville」に出会い、2015年には写真の道に進むことを決意。金融業界を離れ、990日におよぶ写真修行の旅に出て、2017年には生まれ故郷の日本に戻った。 その作品によって40以上の国際的な賞を受賞。ファインアート作品だけではなく、ハフポストやニューズウィーク日本版、アサヒカメラなどのメディアにも寄稿している。また、コラムニストとしても活動を続けている。本ウエブでは日本全国の水族館を、独特の視点で撮影し、エッセイを綴っている。 今回の写真展では、大自然とヒューマニズムを移した風景をメインに展示。2022年にもうひとつの故郷であるカナダ西部を旅した際に撮影された写真と、日本列島を縦断しながら撮影した日本の日常風景を写した写真が対になっている。
また、本展では展示形式もバラエティに富んでおり、天井から吊るした写真からサロンスタイルのインスタレーション、さらに手漉き和紙へのプリントまで、さまざまな形で50点以上の作品が展示される。入って右側がカナダ、左が日本になっており、正面の太平洋で2つの文化が交じり合う。 野辺地氏は「写真は孤独な作業と思われがちだが、撮影地の方々とのつながったり地域への貢献ができるような活動を続けている」と語る。日本ではこれまで、44都道府県の撮影をしているという。今回の展示に関しては「まずはキャプションなどを読まずに、カナダと日本の多様性や共通点をまず楽しんでみてもらいたい」と提案した。 印象的な撮影はと問われると、「高千穂神社の幼フクロウです。飛べるはずもない、まだ羽も発達していないフクロウが、撮影していると枝に突然とまっていた。まるで森の使いが現れたようでした」と当時を振り返る。逆行を利用して見上げるようなアングルで撮影された森の使いは、産毛が美しく輝き、会場のライティングも相まって本当に神秘的で、一枚の画のようだった。 ◆野辺地氏の作品を通じて、令和6年能登半島地震への寄付をすることができます。 詳細はこちら 「やまびこ:日加修好95周年記念 野辺地ジョージ写真展」は2024年5月10日まで作品が展示される予定。 「やまびこ:日加修好95周年記念 野辺地ジョージ写真展」 日時:2024年1月19日(金) ~ 2024年5月10 日(金) 月~金 10:00~17:30(最終入場 17:00) 休館日:土曜 、日曜、2月12日(月)、3月29日(金)、4月1日(月)、5月3日(金)、5月6日(月) 場所:カナダ大使館高円宮記念ギャラリー (東京都港区赤坂7-3-38 地下鉄「青山一丁目」駅より徒歩5分) 入場無料 ただし、カナダ大使館入館には、政府発行の写真付身分証明書(例: パスポート、運転免許証、国家資格証、在留カード、マイナンバーカード)、または身分証明書2点: 雇用保険証または健康保険証、および有効期限内の写真付身分証明書(例:企業、法人発行のもの)のご提示が必須です。ご注意下さい 問い合わせ:カナダ大使館広報部 電話:03-5412-6310 メール:TOKYO.CC@international.gc.ca X、Facebook: @CanadaNihon
「婦人公論.jp」編集部