FC東京MF東慶悟は今季初先発で初ゴール「それが僕の良さでもある」、ボランチ位置からゴール前のこぼれ球に反応
[9.14 J1第30節 FC東京 4-1 名古屋 国立] 今シーズン初先発で、しっかりと結果を残した。FC東京に先制点をもたらしたのはMF東慶悟。味方のシュートのこぼれ球に瞬時に反応し、ボールを押し込んだ。「ボランチだとなかなか出ていくシーンは難しい。だけど、このシーンはたまたま行こうと。それがよかった」。約一年ぶりのゴールに笑顔を見せた。 【動画】中盤の底からゴール前まで駆け抜けた東の今季初ゴール 今シーズンのリーグ戦は途中出場で5試合。シーズン序盤は怪我に苦しんだ時期もあったが、再び出番を掴んだ。すると結果もすぐについてきた。前半13分、MF仲川輝人のシュートはGKランゲラックのセーブに遭う。こぼれ球に詰めたのは東。「たまたま」と謙虚ながらも、その得点は考えた末の結果だったことを明かした。 「この半年以上怪我も含めてなかなか出る機会が少ないなかで、試合に出られないとき、ベンチのとき、チームがどうしたらいいのかと意外と考えるタイプ。あのシーンでいえば、テルがボールを持って、(自分が)テルの前を走ったけど、ああいう囮だったり誰かが味方を助ける動きがチームとして少なかった」 「あのシーン、テルは僕を選ばずに自分で中に入ってシュートを打った。そこで僕に転がってきたが、ああいうことを増やしていけば、ゴール前のチャンスとか色んな形で出てくる。それは僕の良さでもある」 前節、前々節も途中出場ながらピッチに出た。試合に出続けている現状に「序列が変わってチャンスが来ている」と手応えを語る。今節のようにゴールを決めれば出番は続く。東も「結果というところはこれからも続けていきたい」と意欲をのぞかせる。次節は浦和レッズ、その次は横浜F・マリノスとビッグクラブと対戦。「1勝して国立で勝って満足していたら終わり。(浦和、横浜FMと)そういうところにも勝っていかないと上はない」。酸いも甘いも知る“背番号10”は、すでに気持ちを切り替えていた。