明治村線で公共ライドシェア 犬山市と名鉄西部交通
【尾東】犬山市と名鉄西部交通(本社一宮市)は12月2日から、犬山市内のバス路線「明治村線」の一部路線で、自家用車での有償運送サービス「公共ライドシェア」を開始する。 公共ライドシェアは、地域の「交通空白時間帯」の解消を目的に、地方自治体などが運行主体となり運送を行う取り組み。今回は、市が事業主体となり、ドライバーの雇用や運行管理を名鉄西部交通が担う。使用車両は10人乗りのワゴン車「マルモビ」で、キャンピングカー製造のトイファクトリー(本社可児市)から無償貸与を受けた。 平日の午前6~7時半と午後6~7時半に、3便ずつ運行する。利用料金は1乗車300円。同路線の10カ所の停留所に停車する。支払い方法はQRコード決済のみ。未就学児は無料。 明治村線の犬山駅東口―長者町団地南間は岐阜バスが運行していたが、4月の減便により、朝、夕の時間帯の運行便数がなくなっていた。 犬山市役所で行われた出発式で、原欣伸市長は「スタートは数十人の足の確保かもしれないが、今後も起こりうることとして、将来の公共交通のあり方を考えるきっかけにしていく」と話した。