野手、二刀流、投手と起用法がコロコロと…根尾昂「中日では行き詰まる危険性」噂される意外な移籍先
またしても結果を出せなかった。 10月8日に、秋季教育リーグ『みやざきフェニックス・リーグ』の西武戦に先発した中日の根尾昂(24)だ。6回を投げ4安打5失点。3回には5番ガルシアに3ランを浴びるなど、5点を献上し炎上した。 【思わず二度見】グラウンドでは絶対に見せない笑顔…根尾昂「本誌へ見せた意外な素顔」写真 「根尾の最大の課題は制球力です。ボールが先行し、苦し紛れにストライクをとりにいった球を狙い打ちされるケースが多い。ファームでも四球を連発し、たびたび満塁のピンチを招いています。 根尾は球速150km/hのストレートに、スライダー、フォークなどの変化球を投げ、ボール自体は一級品です。しかし制球力に欠けるので安定感がありません。ブルペンでは素晴らしいボールを投げていても、マウンドに立つと四球連発というケースが目立つんです」(球団関係者) 今季の根尾の成績は、二軍で4勝5敗、防御率2.63。一方で、一軍では0勝1敗、防御率9.39と精彩を欠いた。 ◆「休日はずっと本を読んでいる」 根尾は、’19年にドラフト1位指名を受け大阪桐蔭高から中日へ入団した。以来プロ通算6年でファンが納得できる成績を残せた年はないが、同情したくなる事情もある。 「起用法がコロコロ変わったんです。入団当初『(高校時代からレギュラーだった)ショート一本でいかせてください』と公言しながら、’19年秋のキャンプでは外野の守備を命じられました。’22年に立浪和義氏が監督に就任すると、根尾のポジションは投手、野手と投手の二刀流、再び投手と二転三転します。気持ちが落ち着かないのも当然でしょう。 根尾の性格も悪いほうに影響したかもしれません。根尾は『休日はずっと本を読んでいる』と話すほどマジメです。中日はOBの発言力が強い。練習に訪れたOBたちのさまざまなアドバイスを、根尾が一つ一つ真剣に聞いて逆に考え込んでしまった部分もあるでしょう。悩んで迷走しているように感じます。熱心なドラゴンズファンのドラフト1位選手に対する大きな期待も、プレッシャーになっているのかもしれません」(スポーツ紙担当記者) 来季の一軍監督には、今季二軍を率いた井上一樹氏が就任する。立浪政権からチーム内の雰囲気は変わるだろう。だが根尾の立場を考えると、「起用法がコロコロ変わった中日では行き詰まる危険性がある」「環境を変えるべき」と危惧するファンの声も根強い。 ◆大阪桐蔭高の同級生が 心機一転が、伸び悩む根尾にとって最も効果的なのかもしれない。将来的に中日が放出する可能性はある。移籍先として噂されるのが意外な球団だ。 「ロッテです。ロッテには大阪桐蔭高の同級生で仲の良い藤原恭太がいます。中日ほどOBの発言力が強くなく、ファンも温かく見守ってくれるでしょう。なにより来季の去就は不明ですが、エース佐々木朗希を大成させた吉井理人監督の存在が大きい。吉井監督の指導とノビノビとした環境で、根尾が覚醒する可能性が高いんです。 ロッテにとっても、根尾の加入はメリットが大きい。佐々木は近々メジャーへ挑戦するとみられます。根尾が覚醒すれば、佐々木の穴を埋めてくれるでしょう。『甲子園のヒーロー』だった根尾は、スター選手として新たな『マリーンズの顔』になれるという期待もあります」(同前) 甲子園で躍動し全国の野球ファンを沸かせた根尾も、来季で早プロ入り7年目。勝負の年であることは間違いない。
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