21日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、持ち高調整の売りなどが出たことから1ドル＝149円台前半に続落している。正午現在、149円20～20銭と前週末（午後5時、150円08～09銭）比88銭のドル安・円高。 　ドル円は早朝、前週末の海外時間に売られた流れを受け、149円50～60銭前後で取引された。午前9時以降、実需筋の売りなどが見られ、仲値すぎには149円00～10銭前後に下値を切り下げた。その後は戻りも鈍く、149円10銭台で上値の重い展開となっている。 　前週末の海外市場では、欧州時間は150円前後でもみ合った。米国時間は、9月の米住宅着工許可件数が2．9％減の142万8000戸と、市場予想（146万戸）を下回ったことに圧迫され、中盤に149円30銭台まで下げたが、終盤は149円50銭台に持ち直した。 　週明けの東京時間午前は「まずは実筋筋の売りが出たようだ」（為替ブローカー）と指摘される。日経平均株価が軟調に始まったほか、時間外取引で米長期金利がやや低下したこともドル円の重しとなった。また、「先週に150円台乗せとなった後を受け、いったん持ち高調整の売りも優勢だった」（大手邦銀）という。目先も「調整売りが出やすい」（同）とされ、改めて下値模索となる可能性もある。 　ユーロも午前9時以降、対円は続落。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ＝162円10～11銭（前週末午後5時、162円70～74銭）、対ドルでは1．0864～0864ドル（同1．0841～0841ドル）。