越前市が訪日客へPR動画 紫式部公園や紙すきを撮影
10月のたけふ菊人形に合わせ、インバウンド(訪日客)向け観光ツアーを企画している福井県越前市は8月26、27日、県内在住の外国人夫婦をモデルに起用したPR映像と写真の撮影を、市内各地で行った。 大野市に住む、ルーマニア人とドイツ人の英語講師夫妻が協力。市が委託した撮影スタッフらとともに、紫式部公園や万葉菊花園、タケフナイフビレッジなど10月のツアーに組み込む予定の観光地を巡った。 越前和紙の五十嵐製紙(岩本町)では、菊人形にちなみ、菊の花を越前和紙にすき込む体験が用意され、夫婦が笑顔で紙すきに挑戦する様子を撮影した。 市は今後、両日撮影した写真や動画を使い、ツアーをPRするホームページを立ち上げる予定。9月に関係者向けモニターツアーを実施し、県内外の旅行会社に売り込む。市によると、本番のツアーは10月中旬に予定。市内各地を巡り、夜には閉園後の菊人形会場を、自動運転モビリティーで観賞するアトラクションを用意する。一連のインバウンドに特別な体験を提供する事業は、観光庁の補助を受け実施する。