米大統領選 激戦州でハリス氏に“逆風”なぜ? 「見捨てよう」「信頼できない」 カギ握るアラブ系、“第3の候補”も
■ハリス氏へ投票しない…デモで呼びかけ
ミシガン州で勝敗のカギを握るのが、20万人以上いるアラブ系住民の動向です。本来ならハリス氏の支持層ですが、中東情勢が大きな逆風になっています。 最大都市デトロイト中心部で10月に行われた、停戦を求めるデモ。「ハリスを見捨てよう」と、ハリス氏に投票しないよう呼びかけるプラカードを掲げている人もいました。
■「緑の党」ジル・スタイン氏とは?
デモ参加者は「スタイン氏に投票します」と話します。ハリス氏への抗議の表明として、第3の候補に投票するといいます。「パレスチナを自由にする!」と主張する、「緑の党」のジル・スタイン氏です。 当選の見込みはありませんが、「イスラエル支援へNOを突き付けよう」と自らへの投票を呼びかけています。 イスラム教徒を対象とした調査(8月25日~27日、CAIR)では、ハリス氏は29.4%、スタイン氏は29.1%、トランプ氏は11.2%となっています。スタイン氏は、ハリス氏に匹敵する支持を集めています。 集会参加者 「バイデン氏とハリス氏を見捨て、スタイン氏に投票すれば、トランプ氏が大統領になる可能性がある。それは十分わかった上でやっています」 ハリス氏は、ミシガン州のアラブ系団体と面会を重ねるなど、危機感を示しています。トランプ氏の勝利を避けるため、ハリス氏支持を表明する団体もあり、アラブ系住民の間でも意見が割れています。 大接戦を制するのはどちらなのか。投開票は現地時間の11月5日。1週間後に迫っています。 (10月29日『news every.』より)