泉房穂氏 説明拒否の岸和田市長を非難「政治的責任ある」女性と性的関係巡り和解も「実質は全面敗訴」謝罪&解決金500万円
大阪府岸和田市の永野耕平市長が、大阪府在住の女性から性的関係を強いられたと損害賠償訴訟を起こされ、和解した問題について、元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏は3日、カンテレ「newsランナー」に出演。「実質的には敗訴判決」とし、「公人だから政治的責任はある」と話した。 【写真】渦中の岸和田市長 辞職しない 女性側の代理人によれば、2019年から性行為を強要され、2021年には精神状態が悪化し休職。強制性交容疑などで大阪府警に被害届を出したが不起訴処分となり、2022年に民事訴訟に踏み切った。今年11月、永野市長が女性に謝罪し、解決金500万円を支払う内容で和解した。一方で、永野市長は、「同意があった」と性加害を否定した。 永野氏は、議会でこの問題を追及されたが「答えられない」と秘匿を強調している。女性は「本心では和解はしたくなかった。私は心身共にぼろぼろ。被告を許したわけではない。今でも本当に悔しい」とコメントしている。 和解にあたっては、調書に「性的関係を持つことはよくよく自制すべきだったとの非難を免れることはできない」などの前文が付随した。 泉氏は「前文の内容を市長さんもよしとしたから、実質的には敗訴。加えて、500万円は通常からはかなりの金額。全面敗訴に近い」と見解を述べた。 また永野氏が「法的責任がないので説明の必要がない」と語っていることについても「公人で首長ですから、法律違反でなくても政治的責任や社会的責任がある。有権者の信頼なくして市政運営ができるのか」と非難した。