新NISAの成長投資枠240万円をどう埋める?「一括最速」か「分割」か…見極めのポイントは「人生の持ち時間」【資産10億円達成の個人投資家が助言】
60代ならできるだけ上限まで、30代は少額でもコツコツと
私がおすすめする株式投資のスタイルは、1年で億り人になろうというようなリスクの高いものではありません。割安成長株を長期で運用して億り人になろうというものです。 年間の投資資金が多い、少ないは関係ありません。もちろん、早く1,200万円の枠を埋めることができれば、その時間は短くなります。でも、年間に使える投資資金が少ない人でも、時間をかければ同じゴールを目指すことができます。 60代の人が成長投資枠で資産を運用するのであれば、毎年50万円ずつ、100万円ずつなどと悠長なことを言っている時間はありません。もし65歳から10年をかけて生涯非課税枠を埋めたにしても、埋めきった時には75歳で後期高齢者の仲間入りです。 もちろん、その先も生活していくうえでお金は必要ですが、同時に自分が亡くなる確率も、年齢の高まりと共に上昇していきます。 そのため、60代から成長投資枠を使うのであれば、できるだけ毎年、上限額いっぱいまで投資して、できれば5年間で1,200万円まで投資し切ってしまいましょう。5年間で成長投資枠の生涯非課税枠を満たしてしまえば、それだけ大きな額を長期間、非課税で運用できるため、高い税制メリットを享受できます。 一方、30代でまだまだ人生の時間に余裕のある人は、毎年100万円、あるいは50万円ずつ、少額資金で投資し続けてもいいでしょう。毎年50万円ずつだと、1,200万円を満たすのに24年かかりますが、30歳からスタートさせるとしたら、24年後は54歳です。 投資にムリは禁物です。人生の持ち時間に余裕がある人は、年間の上限額目いっぱいまで投資する必要はありません。 専業投資家インフルエンサー DAIBOUCHOU ※本記事は『バリュー投資の億り人が教える 新NISA「成長投資枠」で1億円: 10日で学ぶ10年10倍株の探し方』(東洋経済新報社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。記載内容は当時のものであり、また、投資の結果等に編集部は一切の責任を負いません。
DAIBOUCHOU
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