日経平均は3日ぶり反落、トランプ・トレードの反動で値がさ株に売り
[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比99円26銭安の3万9381円41銭と3営業日ぶりに反落して取引を終えた。朝方は米大統領選挙を通過した安心感から買いが先行したが、徐々に利益確定売りに押された。前日にトランプ前大統領の勝利を先取りする形で1000円超上昇した反動もあり、半導体関連などの値がさ株がさえなかった。一方、東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。 日経平均は米国株高や円安基調を背景に264円高で寄り付き、間もなく403円高の3万9884円01銭で高値を付けた。その後は失速し、後場では小幅安水準での小動きが継続、全体としては強弱材料が拮抗し、目立った値動きはみられなかった。 TOPIXは3日続伸し1%高の2743.08ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1%高の1411.69ポイント。プライム市場の売買代金は6兆0594億3100万円だった。東証33業種では、値上がりは繊維製品、保険、建設、鉄鋼など29業種、値下がりは精密機器、小売など4業種だった。 SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「値がさ株に足を引っ張られているが、一部銘柄ではトランプ・トレードが継続している」と話す。決算を材料視した物色も引き続き活発で、当面は日経平均4万円を意識した展開が続くとみている。 主力株ではファーストリテイリングが3%超安となり、1銘柄で日経平均を161円押し下げたほか、東京エレクトロン、ソフトバンクグループもさえなかった。半面、前日に好決算を発表したダイキン工業は6%超高と大幅高。アドバンテストもしっかりだった。 そのほか決算銘柄ではニトリホールディングスは円安が嫌気されたこともあり6%超安。取引時間中に決算を発表した日清紡ホールディングスは4%超安、東レは12%超高だった。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.21%高の622.74ポイントと、続伸した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1267銘柄(76%)、値下がりは353銘柄(21%)、変わらずは26銘柄(1%)だった。 終値 前日比 寄り付き 安値/高値 日経平均 39381.41 -99.26 39745.23 39,020.22─39,884.01 TOPIX 2743.08 +27.16 2740.64 2,716.07─2,764.21 プライム市場指数 1411.69 +13.95 1410.76 1,397.84─1,422.26 スタンダード市場指数 1233.77 +13.57 1225.84 1,223.82─1,235.72 グロース市場指数 798.98 +1.86 801.66 795.50─807.79 グロース250指数 622.74 +1.29 625.23 619.82─630.47 東証出来高(万株) 275761 東証売買代金(億円) 60594.31