衆議院予算委員長に立民・安住淳氏、野党からの就任は30年ぶり
衆院は13日、常任・特別委員長、審査会長の人事を決定した。自民、公明両党が過半数割れしていることから、17の常任委員長ポストには野党議員が増えた。11日に決まっていた議院運営委員長を含め、与野党の内訳は衆院選前の「与党15、野党2」から「与党10、野党7」となった。
国政全般に関する幅広いテーマが議論される予算委の委員長には、立憲民主党の安住淳・前国会対策委員長が就いた。野党議員が予算委員長となるのは1994年以来30年ぶり。安住氏は13日、国会内で記者団に「与党が一方的に日程を決める今までとは違い、与野党伯仲の熟議の国会が実現すればいい」と述べた。
7ある特別委員長ポストは「自民3、立民3、日本維新の会1」で割り振られた。3審査会のうち、憲法改正を議論する憲法審査会は、立民の枝野幸男元代表が会長を務める。野党議員の就任は初めてで、枝野氏は記者団に「党派間の違いを前提として一致点を模索する」と語った。