30代は「300万円」も貯金しているって本当!? 私は年収500万円ですが「50万円」くらいしか貯金していません…
30代にもなると、将来のことを考えて貯金額が気になり始める人も多いのではないでしょうか。しかし、「年収500万円なのに、貯金が50万円しかない……」と自分の貯金額に不安を抱えている人もいるかもしれません。さらに同年代で「300万円も貯金している」といった話を聞くと、焦ってしまうこともあるでしょう。 本記事では、30代の平均貯金額を紹介しつつ、貯金を効率よく増やすための実践的な方法を解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
30代の平均貯金額とは?
30代の貯金額はどのくらいなのでしょうか。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代の単身世帯の貯金額を、金融資産保有世帯でみると平均額912万円、中央値は300万円となっています。 30代は300万円貯金しているというのは、この中央値のことでしょう。平均値と中央値に大きな差がある理由は、貯金額が非常に多い一部の人が平均額を引き上げているためです。 一方、金融資産非保有(貯金なし)世帯を含んだ場合は、平均額594万円、中央値は100万円となっています。同調査の金融資産非保有世帯を含んだ30代の貯金額は次のような分布となっています。 1位:金融資産非保有(34.0%) 2位:100万円未満(14.5%) 3位:200~300万円(7.4%)、1000~1500万円(7.4%) これらのデータから見ても、30代の貯金額には大きな差があることが分かります。金融資産非保有(貯金なし)の層が全体の3割以上で最も多く、100万円未満も14%以上を占めており、この2つの層で5割近くになります。一方、1000万円以上貯金している層が16%を占めています。
貯金を増やすための実践的な方法
では、具体的にどのような工夫をすれば貯金を効率よく増やせるのでしょうか。ここでは、すぐに始められる実践的な方法を紹介します。 ■毎月の固定費の見直し まずは、毎月の固定費を見直してみましょう。固定費とは、家賃や光熱費、通信費など、毎月決まって支払うお金のことです。例えば、インターネット回線や携帯電話のプランを変更したり、電気やガスなどの会社を見直したりすることで、固定費を削減できます。 また、家賃が高い場合は、引っ越しを検討することも1つの手です。固定費の見直しは一度行えばその効果が毎月続くため、早めに見直しを行うほど貯金を増やすための大きな助けとなるでしょう。 ■貯金用の口座を作る 貯金がなかなか続かない人は、生活費と貯金用の口座を分けてみましょう。給与が振り込まれたら、最初に一定額を貯金用口座に移動させることで、使い過ぎを防ぐ効果が期待できます。また銀行の自動積立の仕組みを利用するのもよいでしょう。 積立の金額は、無理のない範囲で設定することが大切です。最初は少額から始めてみると、負担が少なく続けやすいでしょう。 ■小さな目標の設定 貯金を増やすためには、現実的な目標を立てることも大切です。「100万円貯める」などの大きな目標は、途中で挫折しがちですが、無理なく達成できる小さな目標を立てると、続けやすくなります。 例えば、「1ヶ月に1万円貯める」といった小さな目標を立て、達成するたびに少しずつ金額を増やしていくと良いでしょう。目標が達成できるとモチベーションが上がり、より大きな金額を貯める意欲も湧いてきます。