50代会社員が、ある日突然「仕事の意義がわからなくなる」という深刻実態
70歳で700万円稼ぐ人もいるが…
60~70代では、年収は200~300万円ほどになる。 なかには、70歳時点で700万円以上の年収を稼ぐ人もいるが、多数派ではない。 〈多くの人が高齢になってもスキルアップを続けて社会に貢献することは、社会的に好ましい。実際に70歳時点で700万円以上の年収を稼ぐ人は就業者のなかで5.2%と一定数存在している。世の中にあふれている成功体験をみるまでもなく、年齢にかかわらず挑戦を続け、大きな成功を手にする人が存在することは疑いのない事実である。 しかし、現実の収入分布をみると、そういった働き方を続ける人は少数派だとわかる。今後ますます人々の就業期間の延長は進むであろうが、過去からの推移をみても、定年後に高い給与を得る人が急速に増加していくことはこれからも考えにくい。定年後高収入を実現している人は現実的な人数としてはそう多くないのである。〉(『ほんとうの定年後』より) 長い老後をどうするか。 50代で直面する仕事の価値観の変容をどう向き合うか。 早く考えて、準備をしておくことで、充実した定年後を迎えることができるだろう。
現代新書編集部