技能五輪国際大会で金賞目指せ! 日本代表・菊陽町の梅田聖泰さん 木材構造物で技術競う
9月にフランス・リヨンで開かれる技能五輪国際大会に、合志市の家具・建具製造「ナスク」の梅田聖泰さん(21)=菊陽町=が日本代表として初出場する。梅田さんは「大会までにさらに技術を高めたい。目指すは金賞」と意気込む。 大会は22歳以下を対象に2年に1度開催され、熊本県勢の出場は3大会ぶり。 梅田さんは熊本工高2年時にナスクのインターンシップに参加。社員の古見秀嗣さん(28)が2017年の国際大会で敢闘賞を獲得したことを知り、「自分も世界に挑戦したい」と、卒業後に入社した。現在は扉や障子などの建具のほか、収納棚を製作している。 就職後は技術の研さんに励み、22年の国内大会に挑戦したが、入賞を逃した。昨年11月に愛知県などであった大会では、出題された木材構造物の試作を重ねて建具部門で銀賞に輝き、本大会の切符をつかんだ。 国際大会でも木材構造物を図面通りに制作する技術力を競う。終業後にも、過去に出題された構造物の制作を繰り返して技を磨く梅田さん。憧れた世界の大舞台を前に「出場者との交流や他国の技術に触れることで、多くのことを学びたい」と心を躍らせる。(米本充宏)