悪夢の失格から1年 菅楓華は“圏内”でもバーディ狙いで最終日へ
悪夢の失格から1年 菅楓華は“圏内”でもバーディ狙いで最終日へ ◇国内女子◇QTファイナルステージ 3日目(28日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6454yd(パー72) 【画像】とってもさわやか菅楓華 「昨日まではショットが暴れていたけど今日はピンに絡むショットが増えた」。菅楓華は初日の「73」、2日目の「74」と耐えしのいだ2日間から一転、風速7.6m/sの強風の中で2バーディ、1ボギーの「71」でプレーした。 58位からの“裏街道”を前半13番で初バーディを奪い、後半7番までパーを並べた。8番では2打目を1mにつけスコアを伸ばした。最終9番(パー5)は「リズムが早かった」とティショットを右の林に入れ、痛恨のOBを喫したが「ナイスボギーだったと思います」と粘り抜いて、通算2オーバー29位で終えた。
宮崎・日章学園高3年でプロテストに合格し、高校生プロとして挑んだ1年前の最終QT。4日間を終え、通算6アンダーでQTランク5位となり、余裕で第1回リランキングまでの出場権を獲得できた…と思った。しかし、競技終了後に最終日のスコア誤記による過少申告が発覚して失格となり、最終QT出場者で最下位のランク104位になった。 どん底から始まったルーキーイヤーは「思った以上にツアー(レギュラーツアー)に出場できたうれしさと、いろいろな経験ができて成長を感じる1年だったと思います」。推薦出場などでポイントを稼ぎ、22試合に出場し4回のトップ10入りを果たした。 最終QTでは、ランク35位前後が来季レギュラーツアー第1回リランキングまで全試合(今季は16試合)に出場できる目安になる。「明日(最終日)が勝負だと思う。通過ギリギリではなくしっかり上を目指してバーディ取れるようにしていきたい」と“圏内”でも攻めの姿勢を持ち、スコア記入まで気を抜くつもりはない。(静岡県袋井市/松島流星)