九州付近の大雨、1週間程度続く可能性…「線状降水帯」の鹿児島県で住宅に土砂流入の被害も
九州南部などが大雨に見舞われた21日、線状降水帯が発生した鹿児島県では土砂災害などが発生し、公共交通機関にも影響が出た。気象庁は今後1週間程度、九州付近で大雨が続く可能性があるとして警戒を呼びかけている。 【写真】土砂が流入した国道226号
21日午前11時半現在、大雨の影響により、鹿児島県内では国道や県道など14か所で通行止めとなっている。同県指宿市岩本では同日、裏山が崩れ、木造平屋住宅に土砂が流入。当時、3人がいたが、逃げて無事だった。
公共交通機関も乱れた。JR九州によると、21日は特急「指宿のたまて箱」が終日運休。指宿枕崎線や鹿児島線の一部区間などは始発から運転を見合わせた。
一方、20日午後から同県内に出されていた避難指示は、21日午前11時までに全て解除された。
福岡管区気象台によると、梅雨前線は21日にいったん南下するが、22日頃から再び九州付近に停滞し、雨が強まる可能性がある。