イスラエル首相、キリスト教徒に「悪の勢力」との戦い続行を明言
【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は24日、同国主導の「悪の勢力」との戦いは世界中のキリスト教徒から「一貫した」支持を受けているとして謝意を表した。 【写真】イスラエル、占領地ゴラン高原で入植者「倍増」計画 イスラエルとパレスチナ自治区に居住するキリスト教徒は、同自治区ガザ地区での紛争が影を落とす中、2年連続となる戦時下でのクリスマスの準備を進めていた。 ネタニヤフ氏は世界中のキリスト教徒に向けたビデオメッセージで、「イスラエルが野蛮からわれわれの文明を守る中、皆さんは一貫して、粘り強く、力強くわれわれの側に立ってくれた」と謝意を表明。 一方で、「われわれとの平和を望むすべての人々との平和を求めているが、人類共通の遺産の保管庫であり、源泉でもある唯一無二のユダヤ人国家を守るため、必要なあらゆる措置を取るつもりだ」とも主張。 「イスラエルは悪と専制政治の勢力との戦いで世界を主導しているが、われわれの戦いはまだ終わってはいない。皆さんの支援と神の助けがあれば、われわれは必ず勝利する」と明言した。 2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる越境攻撃をきっかけに始まったガザ紛争は、イスラエルとパレスチナ自治区のキリスト教コミュニティーに多大な影響を及ぼした。 ハマスが実効支配するガザの保健当局によると、越境攻撃を受けたイスラエルが報復としてガザで実施している軍事作戦では、これまでに民間人を中心に少なくとも4万5317人が死亡した。国連は、信頼できる統計としている。 イスラエル中央統計局によれば、同国にはキリスト教徒約18万5000人が居住し、人口の約1.9%を占めている。イスラエルに居住するキリスト教徒の76%近くはアラブ系とされる。 パレスチナ当局によれば、ガザ地区を含むパレスチナ自治区にはキリスト教徒約4万7000人が居住している。【翻訳編集】 AFPBB News