【阪神】株主総会で虎党からの質問減少 宝塚急死問題激論で15人のうち2人のみ 珍質問なし
阪神タイガース親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が14日、大阪市内で開催された。午前10時から2時間10分の間行われた。例年は阪神ファンから猛虎愛あふれた質問や、熱い提案が飛び交うが、この日は長らく球団の話題が出なかった。 株主総会開始から約1時間45分。ようやく阪神についての話題が出た。虎党だという男性が「外国人をなぜ、今年とらなかったのか。ノイジー、ミエセスはいるけど、去年ダメだったのに、なぜまた使っているのか不思議でならない」と質問。谷本修取締役オーナー代行は「ノイジー、ミエセスは年齢も若いし、可能性を秘めている。これからの活躍に期待いただけたら」と回答した。 さらに、今年から掲出されたマウンド広告についても意見が飛んだ。ある株主が「とうとうグラウンドまで、汚染されてしまったかという言い方は適切ではないと思うけど、やはり聖地ということを表に出すなら、グラウンドには控えていただきたい」と意見。谷本修取締役オーナー代行は、経営環境が厳しかったコロナ禍の期間を振り返り「そのこともありまして、12球団合同で実行委員会があるんですけども、なんらかの増収策を計画しないといけないだろうということで。、実はマウンド広告は阪神タイガースの方から提案させていただきました」と明かした。 マウンド広告は今年開場100年を迎える甲子園で初の試み。株式会社神戸製鋼所が協賛し、同社の統一商標・国際ブランド名の「KOBELCO」が白地で浮かび上がっている。「兵庫県にラグビーチームをお持ちですし、地域に熱い思いをお持ち。パートナーとして組ませていただくのは良いだろうということ」と説明した。 昨年は質疑応答の冒頭で、ある株主から「わが阪神タイガースの監督に岡田さんを招聘(しょうへい)いただき、心より御礼申し上げます」という感謝の言葉が飛び、「今年は必ず優勝すると思う。攻守のバランスが素晴らしい」とたたえる株主もいたほどだった。 今年は昨年の宝塚歌劇団員急死問題をめぐり、株主から厳しい質問が相次いだことで、阪神球団関連の質問は減少傾向。質疑応答で話した15人のうち、球団関連の質問をしたのは2人だった。