県立浦和 MF森悠真#1「予習と復習を精いっぱいやるが、特に予習には余念がない」【文蹴両道】
――練習が終わったら、また教室に戻って勉強するのですか? はい。自宅だと疲れもあって寝てしまうし、自分の部屋ではどうしても甘えが出てしまいますよね。でも学校ならみんなで励まし合って、集中して取り組めるんです。 ――部活動があって勉強に回す時間を取りにくい分、どんな工夫をしているのですか? 自分は電車に30~40分乗って通学しているので、その時間を毎日積み重ねるとチリも積もれば山となるではありませんが、そういうすき間時間に勉強することで同級生に追い付いていかないといけません。 ――サッカーのことも伺います。いつからキャプテンになったのですか? 昨年の全国高校選手権予選1回戦で逆転負けした後の10月半ばに就任しました。 ――監督から指名されたのですか? いいえ。引退する3年生から伝えられました。自分は1年生から年次代表という役割を担っていたので、そのままキャプテンに就任した形です。これが浦高の伝統です。 ――試合前とハーフタイムには、監督に先んじてキャプテンが音頭を取って話し始めるのですね? そうです、本田(哲也)先生が監督になってから受け継がれ、先輩もずっとやってきた伝統です。試合前は戦術的なことよりも、例えば(相手に実績がなく)油断している選手がいたら、気合を入れ直します。うちはハイプレスを持ち味にしているので、そこで絶対に負けないよう1度喝を入れるほか、細かい部分を少し確認します。ハーフタイムには、前半に気が付いたことを自分が言ったり、副キャプテンの三上(雄大)が指揮を取ったりします。細かい箇所に再度声を掛け合いながら、引き締めて後半戦に臨むのです。 (文・写真=河野正)