霊はいつもあなたを監視している?映画『新・三茶のポルターガイスト』豊島圭介監督と角由紀子に聞く
「霊がいるかもしれない」という意識が、生き方を変える
ーいわゆる呪われている場所というのはどれくらいある物なのでしょうか? 私たちが普段生活している、身近な場所にあると思いますか? 角:家のなかですら心霊スポットになりますよ。ゴミが溜まっていたり掃除ができていない場所は心霊スポットになりやすいですね。あとは、人混み。霊感のある人は、渋谷のスクランブル交差点は東京で一番霊がいるって言いますね。 ーここまで聞くと霊現象がかなり身近な物に感じてきます。現象に触れたくないと思っている人たちは、どのような心持ちでいるべきだと思いますか? 豊島:心の持ち様一つで変わってくると思います。たとえば何も無い道で転んでしまったとして、その原因を「さっき通りかかった神社にお参りしなかったからだ」と捉えることもできますよね。先ほどの角さんのお話にもあったと思いますが、礼を尽くすというのも一つの手なのではないでしょうか。 あとは、何がタブーなのかということを自分のなかで決めておくこと。角さんは自分のなかでルールを決めて、タブーを犯さないようにしているんじゃないかと思います。もしも良くないことが起きたときに、自分の行動に原因があると感じないためにも必要なことですよね。 角:霊がいる、あるいは霊現象があるということを信じるか信じないかではなく、いるのかも? くらいで考えて欲しいです。たとえば相手に自分の日常を見られていると考えてみてください。そうすることで、行動が少しずつ変わってきたり生き方が変わったりするんじゃないかな? 信じることは、決して悪いことではないですよね。 ー最後に今回の映画を通して、あたらめて視聴者に伝えたいことなどがありましたらお願いします。 豊島:今回も前回同様にすごい物が撮れています。今回の映画をぜひ観ていただき、霊を信じる気持ちが強まったのか、それとも逆に疑わしく思う気持ちが高まったのか。自分のなかでどんな変化があったのか聞かせてほしいですね。ぜひご自身の目で確かめて見てほしいです。 角:ヨコザワ・プロダクションで手が撮れたり見れたりすると、怖いというよりも感動するんですよ。なんとなく光って見えて、なにか崇高な物に触れたような感覚です。そんな感覚を視聴者さんにもぜひ味わっていただきたいと感じています。最後に言っておきたいのは、私が4年間取材をしてきた限り、ヤラセでは決してないということです。
インタビュー・編集 by 玉野井崚太 / テキスト・撮影 by Cyndi