ローランド、7.1chバーチャル・サラウンド機能搭載のゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST ONE」
ローランドは、7.1chバーチャル・サラウンド機能を搭載したゲーミング・オーディオミキサー「BRIDGE CAST ONE」を、10月12日(土)より発売する。価格はオープンだが、税込27,500円前後での実売が予想される。 「マイク・リハーサル機能」で初心者でも簡単にマイクの設定が可能 本機は同社のオーディオ・ミキサー “BRIDGE CASTシリーズ” の最新モデルで、シリーズの中で最もコンパクトなゲーミング・オーディオミキサー。操作性の高い大きなノブ1つでプレイ中でもチャットやゲームの音量調整をシンプルに行えるほか、コンパクトな設計でデスク上で場所を取らず、持ち運びもしやすいことで遠征先や旅行先でも優れたサウンドでのゲームプレイや配信が可能だとアピールしている。 XLR入力を装備したプロ仕様マイクの接続が可能。本体には高性能プリアンプを内蔵しており、追加の機材を用意することなく、クリアでダイナミックなサウンドでゲームプレイ中の会話や実況を楽しむことができるという。また本機から新たに、効率的にマイクをセットアップできる「マイク・リハーサル機能」を搭載しており、初心者でも簡単にマイクの設定ができるとしている。 音声処理機能として、一般的なオーディオミキサーに搭載されているEQやコンプレッサーのほか、ローカット・フィルターやサ行の音を聞き取りやすくするディエッサー、ノイズ・サプレッサー、リバーブ機能を備える。加えて、キャラクターになりきってゲームを楽しめる「ボイス・トランスフォーマー」機能も装備。年齢や性別を変えたりエイリアンや猛獣のようなキャラクターを演じることもできる。 なかでもトピックは、本機で新たに搭載された7.1chバーチャル・サラウンド機能の搭載だ。USB接続時にPCゲームのサウンドに広がりを与えることができ、ヘッドホンで立体的かつ臨場感のあるサウンドを楽しめるという。なお、PlayStation 5とNintendo SwitchはUSBバーチャル・サラウンドに非対応。 またこれらの機能は、ハードウェアのDSPにより音声処理されるため、PCに負荷をかけずコンピューターの処理能力をゲームとライブ配信に集中させることができるとのこと。 そのほか、2系統のミキシング・バスからなる「デュアル・オーディオ・バス」を搭載。これによって、マイクの音声やボイスチャット、ゲームのサウンド、BGMなどの音量を、配信者のモニター用と配信先用に独立して設定することが可能となる。 無料の専用アプリ「BRIDGE CAST アプリ」を使うことで、マイクと各種音声出力のパラメーターやゲームタイトルにあわせて、GAME EQを細かく設定することができる。また必要に応じて、LEDの点灯色や、ボタンやノブなどハードウェアの機能の割り当てをカスタマイズしたり、複数のゲームや配信ごとに本体設定の保存や読み込みも可能となっている。 さらに専用アプリに加えて「Roland Cloud」のアカウントを登録すると、毎月更新される著作権フリーのBGMや効果音を使用できる「BGM CAST」が利用可能になる。「Roland Account」に会員登録するだけで数十種類のBGMと16種類の効果音を無料で利用できるが、さらに「Roland Cloud」 の有償プラン「Core」以上に登録すると、数千種類を超えるBGMと100種類以上の効果音が使用できるようになる。 背面の端子は上記のXLRのマイク入力のほか、3.5mmのAUX入力、3.5mmヘッドホン出力、USB Type-Cを装備。外形寸法は111W×56H×109Dmmで、質量は275g。付属品としてUSB Type-C to Cケーブルを同梱する。 本機は、2024年9月26日(木)から29日(日)まで開催される「東京ゲームショウ2024」の川上産業株式会社ブースにて展示される。ゲーマーのために設計された同社のゲーミングブース「ONE-Z」内で、本機をいち早く試運転できるとのこと。
編集部:岡本雄