ザ・パワードミッドシップ!【2】「次はブレーキのリフレッシュを考えています。そこまでやれば、完璧ですね」|1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー
【1988年式 トヨタ MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー Vol.2】 1986年のマイナーチェンジでは、スーパーチャージャーをドッキングした4A‐GZ型を搭載。ターボよりもダイレクト感に勝るスーパーチャージャーは、低速から高速まで優れたレスポンスと高出力を実現。同時にTバールーフ仕様も追加され、いっそう魅力を増した。 【画像11枚】だれもが手軽に楽しめる あこがれのミッドシップマシン。タイトなコックピットが、いかにもスポーツカーといった雰囲気。この個体はステアリングも純正のまま そして90年には後継のSW20へバトンタッチ。しかしコンパクトなボディやシャープなスタイリングにこだわり、AW11を選択する人も少なくない。 取材車両のオーナーは、この個体を取材時の約25年前に中古車で購入。新車で販売されている当時から手に入れたかったが、家庭の事情もあって断念。いざ買える状況になったときにはすでにSW20がデビューしていたものの、直線基調のスタイリングが好きだったオーナーは迷わず中古のAW11を選んだという。 このようにしてオーナーの手もとにきたAW11は、走行距離16万㎞をオーバー。しかし、これまでに大きなトラブルはなく、オートアンテナの故障やウイークポイントであるTバールーフの雨漏り程度。とはいえ長く乗るためにはリフレッシュが必要と考えたオーナーは、一昨年サンブリッヂを訪れてエアコンの修理とサスペンションのリフレッシュ、Tバールーフの雨漏りを修理。加えて昨年には、エンジンのオーバーホールとオールペイントを行った。そして「最近は修理を受けてくれるお店がないので、非常に助かっています」と、サンブリッヂへの感謝の気持ちを述べつつ、「次はブレーキのリフレッシュを考えています。そこまでやれば、完璧ですね」と、今後のプランを話す。四半世紀をともにしたパートナーとのカーライフは、まだまだ続く。 主要諸元 SPECIFICATIONS MR2 Gリミテッド スーパーチャージャー(AW11) ● 全長×全幅×全高(㎜) 3950×1665×1250 ● ホイールベース(㎜) 2320 ● トレッド(㎜) 1440(前後とも) ● 車両重量(㎏) 1100 ● エンジン型式 4A-GZELU型 ● エンジン種類 直列4気筒DOHCスーパーチャージャー ● 総排気量(cc) 1587 ● ボア×ストローク(㎜) 81.0×77.0 ● 圧縮比8.0:1 ● 最高出力(ps/rpm) 145/6400 ● 最大トルク(㎏-m/rpm) 19.0/4400 ● 変速比 1速3.230/2速1.913/3速1.258/4速0.918/5速0.731/後退3.583 ● 最終減速比 4.285 ● ステアリング ラック&ピニオン ● サスペンション ストラット(前後とも) ● ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク ● タイヤ 185/60R14(前後とも) ● 発売当時価格 225.0万円 初出: ハチマルヒーロー 2018年 3月号 vol.46 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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