「小さな自然に触れることから世界が変わる」プランター栽培のススメ
● 自分なりに試行錯誤して 野菜づくりを楽しむ子どもたち 小さい種をまくとやがて発芽します。短期間で発芽するものから、時間がかかるもの、発芽まで太陽を嫌うものまで、さまざまな種類があります。それらを調べていくと、ワクワクしている自分に出会えるはずです。 植物が育つ姿を目にするとどんどん楽しみになりますし、できた野菜を収穫して料理をしたり、味わったりするなど、行動の瞬間のたびに心が動きます。自分が育てたものは愛おしくておいしいものです。いかに精神的な価値が高い行為であるかは、きっと自分で育ててみれば分かるはずです。 私はプランターで野莱を育てているミラコラ(一般社団法人「未来とコラボ」。イベント企画やSDGs活動など、学校では学べないリアルな問題解決に取り組みながら「自分らしい生き方=キャリア」を構築するためのプログラムや場作りをしている)の子どもたちとコラボして、報告会を毎月1回開いています。なかなか芽が出ないプランターを目にして子どもたちは、もっとこうしたらいいのではないかといろいろ対話しながら、あらゆる可能性を調べたり考えたりしています。 生ごみなどの有機物と微生物の働きを活用して発酵・分解してできた堆肥をコンポストといいますが、ある子どもは「コンポストを入れ過ぎないほうがいいのかも」と考えてその量を減らしたり、ほかのプランターと比べたりしていました。そうやって自分たちで興味をもち始めると、どんどん答えを求めて面白くなっていきます。 いきなり野菜を育てるのはハードルが高いと思う人ならば、観葉植物でも構いません。観葉植物は小さな生命体でありながら、存在していること自体が貴重であり、観葉植物を通して気づくことは無限にあります。 例えば、水やりや日光の影響を観察することで、植物の成長に対する環境の影響を理解することができます。また、新芽の発芽や、葉や茎の変化を通して、季節の変わり目を感じることもできます。 ● プランターで野菜を育てるときに とるべき選択とは? いざプランターで野菜を育てようと思ったときに、ぜひ注意して見てほしいことがあります。種や土が入っている袋やプランターの裏面の原材料が書かれている部分です。