横須賀で「巳」テーマに展示 目玉は米国で捕獲された蛇の標本、初お披露目
今年の干支(えと)「巳(み)」をテーマにしたミニ企画展「ヘビ・蛇・巳年」が26日まで、横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で開かれている。三浦半島で生息している蛇の標本や、名前に「ヘビ」や「蛇」が入る昆虫や植物など約15点が展示されている。 同館では巳年の2013年から干支にちなんだ企画展をスタートし、毎年実施している。 今回の目玉は、米国カリフォルニア州で捕獲された蛇「ブルスネーク」の標本。日本のアオダイショウのような蛇で北米大陸西海岸に分布する。昨年5月に米海軍横須賀基地(同市)から冷凍状態で同館に寄贈されたばかりで、初のお披露目となる。 ニホンマムシの透明骨格標本やアオダイショウの脱皮殻、植物では横須賀にゆかりの「ヨコスケンセ」という学名がある「ヘビノネゴザ」などの標本も並んでいる。 12年前から企画展を担ってきた同館学芸員の萩原清司さん(61)は「蛇は日本人にとって身近な存在。信仰の対象にしたり、忌まわしいものとして捉えたり、人々の生活と共存してきたことにも関心を持ってもらいたい」と話している。 入館無料。午前9時~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同館電話046(824)3688。
神奈川新聞社