元アジア2冠王者・豊嶋亮太が1年4か月ぶりのタイトル戦「気持ちの強さが一番大事。自信はある」5・4 チャンピオン坂井祥紀に挑戦
◆プロボクシング▽日本ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・坂井祥紀―同級1位・豊嶋亮太(4日、後楽園ホール) 元東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・ウエルター級王者・豊嶋亮太(28)=帝拳=が1年4か月ぶりの王座返り咲きを狙い、チャンピオンの坂井祥紀(33)=横浜光=に挑戦する。昨年1月に佐々木尽(八王子中屋)に敗れて以来のタイトル戦。待ち望んだ舞台にようやくたどり着き「アジアは2冠を取りましたが、まだ日本は取っていない。次に進むためにも目の前の試合をクリアしたい」と意気込む。 佐々木に敗れ王座を失うと、頑固な自分を捨てたという。「以前は何もかも自分で解決しようとしていましたが、負けて一人の限界を感じた。今はチームとして一丸となってやっていくようになった」と、いい意味で周囲を頼るようになった。王者時代はあまりみられなかった、他の意見を受け入れることで、ボクシングはもちろん人としての成長を実感している。 ベルトをかけて戦う坂井とは21年12月以来の再戦。前回は東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王者として坂井の挑戦を受け3―0で判定勝ちした。今回は立場を入れ替えての2年5か月ぶりの再戦。「(坂井選手は)我慢強くハートが強い。心技体という言葉がありますが、技と体は強い心があってのもの。気持ちの強さが一番大事」と自身に言い聞かせる。王座陥落後は引退も考え数か月ボクシングを離れた。再びリングに戻った意味を「やると決めたからには一番上(世界)を目指さないのはあり得ない。今回は自信があります。期待してもらっていい」と、堂々タイトル奪取を予告した。 戦績は豊嶋が18勝(11KO)3敗1分け、坂井は29勝(15KO)13敗3分け。
報知新聞社