自民党総裁候補の小泉進次郎氏が登場!早期解散の真の狙いとは?
1年以内に3つの改革を断行!「解雇規制見直し」の真意は?
小泉氏は今回の総裁選で自身のキーワードとして「決着」を掲げています。「長年議論を続けて答えを出さず、未だに決着がついていない課題に取り組むことによって、これまでの閉塞感を打破したい」と決意を語ります。 小泉氏「国民の皆さんに、今までとは違う世の中になっていくんだということを前向きに受け取ってもらえるようにしたい」 小泉氏がそのために、まず1年以内に取り組むとしたのが以下の3つの政策です。 ・政治改革 ・規制改革 ・人生の選択肢を増やすための改革 まずMC鈴木が着目したのが、3つ目の「人生の選択肢を増やすための改革」です。人生100年時代に向けた社会保障制度の在り方は、小泉氏が長年取り組んできた政策でもあり、今回の総裁選候補の政策の中でも特徴的なものの一つです。 小泉氏はこの政策の発端となったのが、議員との勉強会での議論だったと明かします。その議論の中では、平均寿命が伸びている一方で、現在の世の中のルールが生まれてから20年学び、40年働き、20年が老後という人生80年型になっているものが多いと指摘した上で、「人生100年の形に様々な制度を変えていかなければいけないんじゃないか、という議論の蓄積の上にあります」と説明。 小泉氏「わかりやすく一言で言うなら、多様な人生に多様な選択肢を用意したい。そのことによって、1人ひとりが自分らしい生き方ができる国にしたい。そうなれば、きっと日本全体としての成長も両立ができる。そうした国作りを思っています」
ここで、水内氏は働き方改革の話題にもつながると話を振ります。 水内茂幸氏「日本を成長させていくためには、その人に合った職場に移ってもらう方が全体の生産性が高まるってことが一番の狙いではないかなというふうに見てるんですけど」 小泉氏はこの意見に賛同しながら「一部、誤解もある」と切り出します。小泉氏が掲げる「解雇規制の見直し」は、報道で「解雇規制の緩和」と言い換えられることが多々あるといいます。 小泉氏は現在の労働市場について3つの大きな問題点があるという考えを示します。 まず、働くルールが古くなっている点です。現在の労働契約法は「新卒一括採用」と「終身雇用」がベースになっている、いわゆる「昭和型」で、小泉氏は「今の時代に合ってないのは明らか」と説明します。 2点目は、成長分野の人手不足です。成長可能性がある分野や技術力が高い中小企業やスタートアップに十分な人材が入ってこないと指摘します。 そして3つ目が「正規・非正規の格差是正」です。変化が激しい時代になる中で、事業の予見可能性は低くなっています。こうした中では、企業からすると非正規を雇うインセンティブの方が強くなっている傾向に問題意識を強く持っているといいます。他方で、子育てから復職しようとする人が正規社員ではなかなか採用してもらえないことも問題だと示します。 こうした理由から、小泉氏が提案するのが企業へのリスキリングや再就職支援の義務化です。 小泉氏「賃金を上げていくことは、大きな政治の役割です。それをどうするかといったら、正規で雇いやすい環境を作ることなんすよ」 小泉氏「より活躍できるところに移動しやすいルールを作り、来年の国会に法案を提出したい。労働市場改革というのは、一部で誤解があるような解雇規制の緩和ではありません。解雇の自由化でもありません。昭和時代の硬直的な労働市場を今の時代に合わせるバージョンアップをすることによって、長年の正規・非正規の格差を是正をすることです」