米メディアもイチローの指導者再出発に注目「次章を始める準備完了」「彼に野球を終えるチャンスはない」
日本で3月に開催された公式戦を最後に引退したイチロー(45)がマリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したことが発表され、イチローの“その後”は米国でも大きな話題となった。 大リーグの公式サイトは「イチローがマリナーズで新たな役割を始める」との見出しを取って、「イチロー・スズキが、6週間前に東京で選手としては引退したが、その後、マリナーズの象徴が球団の将来に、どのような役割を引き受けるのかという疑問がぼんやりと浮かび上がっていた。だが、球団は火曜日、45歳(のイチロー氏)がメジャーとタコマにある3Aチームでインストラクターの仕事を始めることを発表し、その答えがついに明らかになった」と伝えた。 記事は、イチローが、火曜日の午後に、さっそく仕事をスタート。試合前のミーティングに参加し、Tモバイルパークでのカブス戦の初戦前には、ユニホーム姿で選手と共にグラウンドに出ていたことを伝え、彼は外野のプレー、走塁、打撃に焦点を当てる。この分野はメジャーリーグ19年のキャリアで卓越していたことで驚きはない」と続けた。 記事は、また「昨年、彼がロースターから外れた後、最後の5カ月をチームに合流して練習だけをして過ごした状況とは違い、打撃練習をして選手キャリアを続けるために準備するようなことはしない。その代わり、彼はコーチとして、ジェリー・ディポトGMやスコット・サービス監督へのアドバイザーとして働くことになる。そうは言うものの、火曜日に見たイチローのユニホーム姿は、プレーする準備ができているようだった」とも紹介。さらに「入念な準備に集中することで知られてきたイチローは、野球から離れることが容易でないように見られてきた。彼は、先月のほとんどを日本で過ごしたが、今週シアトルに戻った。キャリアの次の章を始める準備がすでにできている」と伝えた。 マリナーズは、球団を支えた元選手を顧問として迎えており、これまで、ケン・グリフィーJr.、エドガー・マルチネス、アルビン・デービス、ダン・ウィルソン、そして最近、マイク・キャメロンが就任している。同記事はイチローが「そこに加わる」とした。 イチローが指導する3Aチームの地元、タコマトリビューン紙は、「イチローがマリナーズのクラブハウスに戻る。今シーズンはシアトルとタコマで彼が活躍する姿を見ることができる。彼は、球団での新たな役割の準備のため火曜日午後のコーチ会議に参加した」と伝えた。サービス監督は「これから始まるシリーズへの準備、選手とのトレーニングやチームの成長に関する協議など、クラブハウスの裏で起きていることを説明するために火曜日のコーチ会議にイチローを招待した」と明かしたという。