どうなる?ソフトバンクvs日ハムの最後の頂上決戦!
ソフトバンクがゲーム差ゼロで本拠地、ヤフオクドームに日ハムを迎え、今日21日、明日22日と最後の直接対決を戦う。ソフトバンクが先勝すれば、マジック「8」が再点灯、日ハムが連勝すれば、逆マジック「6」が点灯する。その初戦にソフトバンクは、12勝2敗の千賀が先発。一方の日ハムは、大谷が先発する。大谷が“リアル二刀流”で出場するか、どうかは明らかにされていないが、両チームにとって優勝の行方を決める最後の頂上決戦となる。 ここまでの両チームの直接対決の成績は、日ハムの13勝9敗1分。対チーム打率は日ハムの.242、ソフトバンクの.240と大差はないが、得失点は96得点73失点で、日ハムが上回っている。 本塁打数も日ハムが28本でソフトバンクが17本。併殺打も日ハムが6本でソフトバンクが14本。このあたりの差が、得点力の差になっていて、裏返して、対チーム防御率も、日ハムが2.95、ソフトバンクが3.91。日ハムは7月1日からのヤフオクでの3連戦で3タテを実現したが、有原ーバース、大谷ーマーティンで2試合連続完封リレー勝利したことが大きく防御率に反映されている。 ちなみに、この7月3日の試合に、栗山監督は、「1番・投手・大谷」のサプライズ起用をして、その第一打席で大谷が先頭打者アーチを放ち、ソフトの度肝を抜いた。 さらに日ハムは、今季ヤフオクでは、7勝3敗と分がよく、チーム打率も.265と跳ね上がり、犠打成功率は10割を誇る。クオリティスタート率も60パーセントとなっている。 データ的には日ハムが若干有利と出ているのだ。 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は、「大谷の起用法が、この2連戦のポイント」と見ている。 「大谷が先発の初戦にDHを使うのか、それとも二刀流で打たせるのか。そこが勝敗を分けるかもしれない。DHを使わないのであれば、大谷に球数制限はつけられない。できるだけ長いイニングを投げなければ、大谷を打線に入れている意味がない。もしまだどこかに不安があって、継投を意識して、DHを使うのであれば、大谷抜きの打線の得点能力は間違いなく下がる。 そして22日の2日目はデイゲームである。ナイター→デイのきついスケジュールで先発した翌日に大谷がDHで力を発揮することができるのか。不安点も残る。ベンチは、どういう起用を考え、大谷が、どんな結果を残すのか。とにかくここで日ハムは連勝しなければ厳しいでしょう」 今季対ソフトバンクに1勝0敗、防御率1.74の大谷は、この試合に照準を合わせてきたが、まだ本格的な先発復帰は、1試合で、万全な準備で乗り込んだとは言えない。しかし、打者・大谷の対ソフトバンク成績は、打率.415、9本塁打、16打点と抜群。里崎氏が指摘するように「打者・大谷」の起用法とコンディションが、この頂上決戦のポイントになることは間違いない。