どうなる?ソフトバンクvs日ハムの最後の頂上決戦!
福岡を拠点としている評論家の池田親興氏は、「千賀が初めて体験することになる、この緊張感の中で普段のピッチングができるのか。そのことは大谷の立ち上がりにも言えることで、互いに不安要素はある。だが大谷は、悪くとも大崩れはしない。どちらが序盤の攻防で先取点を奪うかが大きなポイントとなりそうだ。ソフトバンク打線は、まだ本当の上り調子とも言えないが、日ハムの方も、マーティンに代わるストッパーの吉川の安定感が欠ける。今季のヤフオクでの日ハム戦の相性が悪いとは言え、引き分け数の違いで上にいるソフトバンクに地の利があるし、後々、この引き分け数の“隠れゲーム差”が響いてくると思う。ソフトバンクにすれば、1勝1敗でいいのだ。それだけに第1戦が非常に大事になる」と展望を予想した。 ソフトバンクの先発予定の千賀は、対日ハムに1勝1敗、防御率3.29の数字。ローテーション初年度で、勝負のかかった大一番の先発経験はない。第2戦に先発予定のソフトバンクの武田は、今季対日ハムに0勝1敗、防御率6.57と打ち込まれ、一方、日ハムの先発が予想される有原は、対ソフトバンクに3勝3敗、防御率2.78の数字だが、ここ数試合は、ガタっと調子を落としてしまっている。 またソフトバンク打線は、ここ数試合、活気を取り戻してきたが、柳田不在は響いていて、4番の内川頼りという状況。日ハムも、新ストッパーの吉川に、まだ絶対的な安定感がない。まさに長いペナントレースで傷つき消耗した両チームが最後の死力を振り絞って、激突することになる頂上決戦。「ここまで来ると予想のしようがない」とも池田氏が言ったが、その第1戦が、歴史的なデッドヒートとなった2016年のパ・リーグのレギュラーシーズンの優勝の行方を決めてしまうのかもしれない。