71歳で年収150万円…再雇用後に「包丁研ぎ職人」に転身したワケ
包丁研ぎの仕事の魅力
包丁研ぎの仕事の魅力はなんだろうか。畠中さんに聞いたところ、次のような答えが返ってきた。 「今は目の前のお客様がすべてです。包丁をお預かりして研ぎ、完了したら、研いだ箇所と研ぎ方を説明してお渡しする。それで終了するので、気分的にはとても楽です。丁寧に研いで一本当たり1時間かかります。種類によって研ぎ方が変わり、切れ味はもちろん、光沢も全く別物になります。それがとても楽しい。仕上げ品を直接手渡して、お客様に喜んでもらえた瞬間は最高です」 つづく「多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体」では、失われた30年を経て日本経済はどう激変したのか、人手不足が何をもたらしているのか、深く掘り下げる。
坂本 貴志(リクルートワークス研究所研究員・アナリスト)